患者様の情報
50代 女性
疾患・症状
状態
患者様は、6か月前に腰椎すべり症と診断されています。坐骨神経痛が徐々に悪化し買い物に行くにも不自由が生じている状態です。北海道に住まわれていますが、年末までに治療をしておかないと雪が心配だと考えられ、当院を受診されています。
検査
MRI検査

腰のMRI検査です。第4腰椎がずれており腰椎すべり症と判断します。また後方の神経障害も明らかであり脊柱管狭窄症の合併も認め、L4/5椎間板は潰れており椎間板変性症と診断致します。
治療
外科的手術は希望されず当院を受診されています。椎間板治療を行う事に致しました。治療説明に関しては動画をたくさんご覧になられているので、詳細だけ説明した上でDRT法を希望されました。
Annulargram検査
鎮静剤を希望されたので、寝ていただいたあとに局所麻酔薬を使用し治療を開始しております。この動画ではAnnulargram検査で椎間板損傷部位を確認しています。
DRT法
DRT法を行っているところです。足の神経障害が強い為に血小板由来成長因子を多く使用しております。
治療前後のレントゲン写真

治療前後のレントゲン写真になります。左側が治療前で右側が治療後になります。
本日は、腰椎すべり症の患者様が他にも2名おられました。腰椎すべり症が流行っているのでしょうか・・。
院長の一言
きびしくなりまっせ
末に厚生労働省から再生治療を認定された医療機関にお達しが来てましてね。幹細胞関連の治療に関して医療機関の審査が厳格化されるっちゅうことでした。うちのクリニックは『再生医療等安全確保法』に基づいて認定されとるんですけど、非認定のクリニックが幹細胞関連治療をしてトラブルを起こしたことが、審査厳格化の要因らしいですわ・・今は保険診療では、なかなか食べていかれへん状況ですから、未承認でも幹細胞関連治療をしたいという気持ちは痛い程わかるんですけど、やったらあきまへんわ。『せやけどね』そもそも、保険診療の維持自体が限界ちゃうやろかと思うわけです。だって、日本の社会保障制度は、人口が綺麗なピラミッド型(高齢者を支える労働人口が多い)であること、社会保障制度を維持できるほどの経済成長があることを前提条件として、昭和時代に考えられたシステムですやん・・・今や人口が逆ピラミッド型、経済成長は30年間ほとんど無しの状態では前提が崩れまくってますやん。せやから、社会保障制度の維持自体が無理筋ちゃいますか?実際、国から医療機関への支払いがケチられた結果、医療機関も医者も苦しくなって、自由診療に流れていくんですわ。しかたなく流れていった自由診療を、今度は国がガチガチに規制する言うとるんですけど、現場から見たら全く説得力もあらへんし、『何してはるの?』と思てしまいます。そもそもの原因を作ったんは制度を維持できんかった国ちゃいますの?ちゃんと保険制度が機能して医療機関が食べていけるだけの手当てをしていたら、未承認で幹細胞関連の治療をするような不届きな医療機関はでなかったと思いますわ。愚痴っても仕方ないんですけど、行きつく先は公的医療機関でも混合診療(保険+自由診療)を解禁せなやっていかれへん時代になると思います。つまり、アメリカや欧州と同様に、個人の経済力の如何で医療の質量に格差が生まれる時代が訪れるかもしれまへん。

今回の治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
関連するの疾患と症状
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。
腰椎すべり症
腰椎すべり症とは、背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛や足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任、2025年:研修を経て10月に頚椎ディスクシール治療ライセンスを獲得