血中の成長因子を抽出し、椎間板の再生を促すDRT法(椎間板再生治療)/ 日帰り腰痛治療
DRT法(椎間板再生治療)とは
椎間板再生治療- Disc Repair Treatment
DRT法(椎間板再生治療)は、損傷した椎間板の再生治療です。患者様の血液よりCPG因子(濃縮血小板由来成長因子)を抽出し、細さ0.8mmの穿刺針(NST針)を椎間板に挿入、血管造影透視装置を使って損傷した椎間板にCPG因子を投与します。欧州や北米では神経障害等の合併症がないことから、外科的手術に代わる再生治療として盛んに行われています。
- CPG因子(濃縮血小板由来成長因子 - Concentrated Platelet Growth factors)
- CPG因子とは、自己血を遠心分離することによって生成される血小板成分を高濃度に圧縮したものです。濃縮された血小板成分には成長因子やタンパク質など、損傷した組織の修復を促す働きのある成分が多く含まれています。
DRT法(椎間板再生治療)の対応している腰の病気
対応疾患一覧
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 椎間板変性症
- すべり症
- 分離すべり症
- 分離症
- 腰椎不安定症
- 腰椎変性側弯症
このようなお悩みの方が対象
- 腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニア・すべり症などの腰痛症状や痛みに悩まされている
- 椎間板が潰れている、狭くなっている
- 高齢のため外科的手術のリスクが高い
- 脊椎固定術・人工椎間板置換術などの手術をしたくない
- 外科的手術後に改善しなかった、または再発した
- 腰痛の手術で入院したくない
- 腰や足に痛みがあり歩くことが困難
- ゴルフや野球などのスポーツをしたいが、腰痛が原因で思うようにできない
ご高齢の方(80歳以上の方)も治療が可能です。
DRT法(椎間板再生治療)を行うメリット

椎間板の緩衝機能を改善
腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニアなどの原因となる椎間板の機能を改善し、腰痛症状の緩和が期待できます。

負担が少ない日帰り治療
局所麻酔と針のみで治療を行うため、治療時間は20~25分程度。治療後数時間安静ののちにご帰宅が可能です。

手術のリスクが高い方にも治療可能
ご高齢の方、外科的手術のリスクが高い方も治療可能です。
DRT法(椎間板再生治療)と従来の手術方法との比較
スワイプしてご覧ください ⇒
治療法
比較項目
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DRT法(椎間板再生治療) | MED(内視鏡椎間板切除手術) | 脊椎固定術及び除圧手術 | ヘル二コア(椎間板内酵素注入療法) |
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再発率 (治療後2年以内) |
極めて低い | 高い | 極めて高い | 低い |
椎間板の 修復・再生効果 |
有り | 無し | 無し | 無し |
治療後の 椎間板への ダメージ |
なし | 有り | 有り | 有り |
入院期間 | 日帰り | 約7日間 | 約21日間 | 日帰り |
通院の必要 | 基本的に必要なし | 必ず必要 | 必ず必要 | 基本的に必要なし |
保険適応 | × | ○ | ○ | ○ |
DRT法(椎間板再生治療)による椎間板治療法の流れ
診察時に採血し、採血した血液よりCPG因子を作成します。局所麻酔を行った後に0.8mmの針(穿刺針)を椎間板に挿入し、血管造影透視装置を使って損傷した椎間板にCPG因子を投与します。
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- 造影剤を椎間板に注入し、椎間板の損傷部分を明らかにします。
-
- 造影剤で損傷があると確認した箇所にCPG因子を入れます。
椎間板の状態
- 線維輪の損傷が疑われる椎間板
- 骨化や終末期にまで進行していない椎間板(生きている椎間板)
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- 損傷した椎間板
-
- NST針にて椎間板(髄核)にCPG因子を注入します。
-
- 椎間板内(髄核)にCPG因子が浸透します。
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- 3~6ヵ月程かけて椎間板が再生されます。
DRT法(椎間板再生治療)の治療時間
- 治療時間
- 20~25分程度
治療後は30分で歩行可能となり(※個人差あり)、約60分後には帰宅可能となります。デスクワークや軽動作は翌日から可能ですが、スポーツや重労働は1ヵ月程度控える必要があります。
DRT法(椎間板再生治療)の効果と副作用について
効果について
治療後3~12ヵ月で大きな効果が期待されます。時間がかかる理由としては、椎間板内に血管が存在しないので、椎間板修復・再生の為に必要な成長因子が骨からゆっくりと浸潤する形で補われるためと考えられています。その他、スポーツをすることで再発するリスクが高まります。
副作用について
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
DRT法(椎間板再生治療)の治療後の運動制限
当院の治療は日帰り治療のため、治療後翌日から日常生活への復帰が可能です。また可能な限り歩行や運動を行うことを推奨しております。しかし、一部控えていただく必要がある運動や日常の動作がございます。
治療後からできる運動や日常生活 | 治療後 |
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ホットカイロ(温熱療法) | 術後すぐ |
自転車 | 1日 |
サウナ | 3日 |
温泉 | 3日 |
プール | 3日 |
スポーツジム | 7日 |
マッサージ | 7日 |
ブロック注射 | 7日 |
リハビリ | 7日 |
ヨガ(ねじるような動作) | 14日 |
整体 | 14日 |
スポーツバイク | 14日 |
鍼治療 | 14日 |
ゴルフ | 30日 |
※ゴルフのラウンドは治療後30日以上経ってからを推奨しております。
※スポーツができるようになる方もいますが再発のリスクがあります。
DRT法(椎間板再生治療)の治療費用
治療箇所(椎間板につき) | 1箇所 | 2箇所 | 3箇所 | 4箇所 |
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治療費用 | 1,100,000円(税込:1,210,000円) | 1,200,000円(税込:1,320,000円) | 1,300,000円(税込:1,430,000円) | 1,400,000円(税込:1,540,000円) |
備考
※当院で治療を行う場合、診察・診断費用、MRI等の検査費用は全て上記の費用に含まれます。
※本治療方法は健康保険が適用されないため、全額自費診療となります。
※日帰り椎間板治療のみの場合はクレジットカード(VISA、MasterCard、銀聯)によるお支払いが可能です。
※医療費の確定申告にて税金の還付を受ける事が出来ます。
DRT法(椎間板再生治療)に関するご質問と回答
DRT法(椎間板再生治療)について
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- Q
-
血液採取が必要と聞きましたが、どのくらいの採血が必要なのでしょうか?
- A
-
血液は15mlを採取します。採血後は激しい運動、飲酒や治療部位に刺激が加わるようなマッサージなどはお控えください。感染を防ぐため当日の入浴はお控えください。
-
- Q
-
採血してからどのくらいで治療できますか?
- A
-
採血後に遠心分離機にかけCPG因子を抽出し投与します。診察後に採血をし、当日に治療を行うことも可能です。
-
- Q
-
禁忌事項に癌・悪性腫瘍の治療中の方とありますが、癌かどうか分からない場合は治療できないのでしょうか?
- A
-
採血後のCPG因子抽出の際に癌や悪性腫瘍がある場合は抽出することができません。万が一、採血後に癌等が見つかれば治療ができなくなります。
-
- Q
-
DST法(ディスクシール治療)とは何が違うのですか?
- A
-
DST法は椎間板の修復が主であり、DRT法は椎間板の再生を目指します。
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- Q
-
採取してから何年くらい保管できますか?
- A
-
採取後は1年間保管が可能です。1年を過ぎた場合は再度採血を行う必要があります。
治療後について
-
- Q
-
治療後に副作用が出た場合はどうすればいいですか?
- A
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副作用は患部の鈍痛程度ですが通常1~2週間ほどで治まります。
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- Q
-
運動はいつから始めていいのでしょうか?
- A
-
治療1週間後からウォーキングやストレッチを始めてください。最初は回数や時間を減らして運動を始めてみることをお勧めします。腰にとって運動は非常に重要ですが、運動後に痛みが強く出る場合にはお控えください。
NLC野中腰痛クリニックの日帰り腰痛治療法一覧
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DST法
ディスクシール治療
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DRT法
椎間板再生治療
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PLDD法
経皮的レーザー椎間板減圧術
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PODT法
経皮的椎間板オゾン治療
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PLOT法
経皮的オゾンレーザー治療
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PIDT法
経皮的椎間板インプラント治療
NLC野中腰痛クリニックが対応する腰の病気一覧
対応疾患
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腰椎椎間板ヘルニア
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腰部脊柱管狭窄症
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腰椎すべり症
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椎間板変性症
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変形性腰椎症
対応する症状
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坐骨神経痛
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間欠性跛行