治療症例 / 院長ブログ

しびれが残った?それならば!!

患者様の情報

70代 女性

疾患・症状

状態

坐骨神経痛と両下肢のしびれで歩けない状態であり、1年前にディスクシール治療を行いました。治療後6ヵ月で坐骨神経痛が改善し、自立生活も可能となりましたが、1年経過しても両足全体のしびれが残っている状態でした。今回、しびれに対して椎間板外治療をするために来院されています。


MRI検査

MRI

左が治療前(1年前)のMRI、右が治療後のMRI検査になります。比較するとL4/5とL5/Sの椎間板変性に改善が見られます。しびれが残存している原因として、椎間板外にある神経に障害や炎症が持続している為だと判断しました。


治療

椎間板外にある神経障害に対しては、幹細胞関連治療(幹細胞培養上清、エクソソーム硬膜外投与)やPRP治療などを推奨しております。北米では高純度エクソソーム硬膜外腔投与がよく行われています。

椎間板外の治療=神経障害に対する治療の場合は、神経根付近に専用の穿刺針を用いてアプローチ留守必要があります。非常に細い針ですが、この動画の様に複数か所に穿刺する必要があります。治療時間は20分でした。鎮静剤を使用したので、痛みを感じる事もありませんでした。

※神経根は名前の通り球根の根の様になっているため、穿刺針で神経損傷が生じる事はありません。鎮静剤を使用しても神経損傷が生じる事はなく、安全に治療が可能です。


院長の一言

インフルエンザ

めっちゃ流行ってますよね。子供たちの学校も学級閉鎖になるほどの猛威です。私もインフルエンザワクチンを打ってるんですが、もし感染したらものすごい迷惑をかけてしまいます。特に子供からの家族内感染は防ぎようがなく怖いで、インフルエンザ予防としてイナビルの吸引を行うようにしてます。受験生などはインフルエンザ予防でイナビル吸引がええと思います。

ヘルメット子:予防

今回の治療法

PRP療法(多血小板血漿療法)

治療期間

日帰り

治療費用

330,000円~495,000円(税込)

リスク・副作用

治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。

禁忌事項

血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。


関連するの疾患と症状

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。

坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。


この記事の著者

医療法人蒼優会 理事長・野中腰痛クリニック 大阪本院 院長:野中康行

大阪本院 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


閉じる