はじめに
「長年のひどい頭痛や首の痛みが治らない……」
「リハビリや薬を続けているけれど、一向に良くならない」
そんな悩みを抱えている方に、大きな希望となる最新治療をご紹介します。アメリカのケビン・パウザ先生から直接をご指導を受け、日本で本格始動させた「頚椎(けいつい)ディスクシール治療」。世界でもごく限られた医師しか行えないこの治療の現場を、ブログで分かりやすく解説します。
動画で詳しく見たい方はこちら▼
頚椎ディスクシール治療とは?
ディスクシール治療とは、損傷した椎間板に専用の薬剤を注入し、椎間板を修復させる治療法です。これまで腰の治療として知られていましたが、今回の動画では「頚椎(首)ディスクシール治療」の様子を公開いたします。首は血管や神経、気管、食道など重要な組織が密集しているため、腰に比べて格段に難易度が高く、世界でもこの治療を提供できるのはケビン・パウザ先生と野中院長と私を含めてわずか3名と言われています。

このような症状にお悩みの方へ
今回の症例では、40代女性の患者様に対し、以下の症状を改善するために5つの椎間板を治療しました。
- ・後頭部の頭痛
- ・首の痛み・肩こり
- ・腕や手のしびれ・痛み
特に、頚椎症に伴う「頭痛」に対しては、これまで薬やリハビリ以外の選択肢がほとんどありませんでした。この治療は、外科手術に至らないまでも日常生活に支障がある方にとって、「第3の選択肢」となります。「首の症状は治したいが手術は怖い...」、「入院はしたくない...」といった方へぜひご検討いただきたい治療となります。
実際の治療の様子
治療は、患者様が鎮静剤で眠っている間に、仰向けの状態で首の前側からアプローチします 。
極細の針による繊細な技術
腰の治療よりもさらに細い、柔軟な針を使用します。血管や神経を避けながら、椎間板の損傷部位(神経に近い後ろ側)へ正確に針を進めるには、極めて高度な技術が必要です。針が細くて柔らかい分、組織を損傷するリスクは低いですが、狙ったところに針が動かしにくいという懸念点もあります。

リアルタイムの画像確認
透視装置(レントゲン)で多方向から針の先端を確認し、安全を最優先に治療が進められます。都度、透視装置で針の方向を確認しながら少しずつし進めていきます。造影剤検査を行い、椎間板の亀裂を確認した後、修復剤を注入していきます。

治療後の経過と適応について
動画に登場した患者様は、治療後の経過も非常に良好とお聞きし大変嬉しく思います。安全かつ有効率も高い頚椎ディスクシール治療ですが、すべての患者様に適応する治療方法ではありません。

- 治療が可能な方...頚椎症、変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、FBSS(脊椎術後疼痛症候群)
- 治療が困難な方...頚部脊柱管狭窄症
画像相談にお申し込みいただくことで事前に治療が適応かどうかお伝えすることが可能です。頚椎であれば1年以内に撮影したMRI画像のディスクがお手元にあればお申込み可能です。詳細は下記リンクからご確認ください。
画像相談を申し込むまとめ

「首の痛みは一生付き合っていくしかない」と諦めていませんか?今後は、アメリカで胸椎(背中)の治療研修も予定しており、さらに多くのお痛みに対応できるよう準備を進めています。長引く頭痛や首の痛みでお困りの方は、新たな選択肢である「頚椎ディスクシール治療」を検討してみてください。外科手術への不安がある方やリハビリやお薬では改善が乏しい方もご検討いただければ幸いです。
ご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。MRI画像からあなたの症状に合わせた治療を提案いたします。
今回ご紹介した当院の治療法
頚椎ディスクシール治療
関連するの疾患と症状
この記事の著者
大阪本院 副院長石田 貴樹
2009年:高知大学卒業・医師免許取得、2012年:神戸市立医療センター西市民病院勤務、2013年:兵庫県立尼崎病院勤務、2014年:関西労災病院勤務、2019年:ILC国際腰痛クリニック勤務、2021年:野中腰痛クリニック勤務、2022年:2年間の研修を経て10月にライセンスを獲得、2023年:医療法人蒼優会理事就任・野中腰痛クリニック副院長就任、2025年:研修を経て10月に頚椎ディスクシール治療ライセンスを獲得