患者様の情報

40代 男性

疾患・症状


患者様の状態

以前より整形外科病院で椎間板ヘルニアと指摘されていましたが、リハビリ等を続けておられました。リハビリでは一向に改善が無い事から、今回当クリニックを受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが3箇所の椎間板が黒く映っています。その部分では水分含有量が低下しており、椎間板変性症と言われます。また変形も伴っており、椎間板ヘルニアと呼ばれます。


施術内容

PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)

椎間板内の圧力上昇により腰痛が出現しますので、腰部椎間板L2/L3、L3/L4、L4/L5の3箇所に対してPLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)を行いました。

治療風景①

局所麻酔で行っております。腰痛の期間が長かったことから、麻酔効果が劣る状態でした。

治療用の管を挿入したところですが、腰を後方から確認している動画になります。

半導体レーザーの照射の様子です。椎間板の内部も同様に照射しております。治療時間は19分でした。


院長より一言

連日椎間板治療を行っておりますが、私は10年以上前には麻酔科と循環器内科として救急診療に携わっており、緊急手術やカテーテル治療など、今と同じくらい忙しい日々を送っておりました。腰痛治療も非常にやりがいがありますが、救急診療も忙しい中でも充実していたものです。いずれにせよ医師となって20年になりますが、大病にもならず、休まず、ひたすら走ってきております。これから後もしっかりと働き、後進育成にも力を注ぎ充実した医師人生を送れるように健康管理にも気を付けていきたいと思います。という事で12月末に2日間の人間ドックに入りますので、その間は診療をお休みさせて頂く予定です(笑)


治療法

PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)

治療期間

日帰り

治療費用

308,000円~473,000円(税込)

リスク・副作用

治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や、合併症などのリスクがあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。