患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
5年前から前かがみの動作で腰痛を自覚され、1年前から右足に神経痛が出現するようになられていました。一番の楽しみは冬から春にかけてご友人たちと2週間以上のスキー旅行をされる事だそうです。20年以上前から続けていることであり、何とか神経痛を改善させたいとの希望がありました。近くの整形外科では外科的手術を推奨されましたが、手術後はスキーが出来なくなる可能性が高いと示唆されたことから手術は拒否され、当院を受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査となります。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板を検査したところ損傷が確認されたので椎間板修復治療を行いました。
背中から治療を行いますので、しっかりと消毒をさせて頂いております。また治療室も清潔に保たれています。
治療担当医は滅菌のグローブと滅菌のガウンを使用しています。感染症予防のためです。
治療中の様子です。医師が2名、看護師4名、放射線技師2名が患者様の治療に入ります。
入念に椎間板の位置を確認しているところです。神経や血管を損傷しないように確認をしています。確認を怠ると血管損傷などを引き起こす可能性があります。
実際に治療を行っているところです。この動画は別室から撮影しておりますが、治療中は患者様にモニター画面を用いて詳しく説明を行っています。治療時間は20分でした。
院長の一言
私もスキーをしますが、滑走日数は1シーズンで5日~6日間ほどです。数週間以上も雪山に籠れるのは羨ましい限りです。いずれにせよ、今回の患者様には12月に間に合うように腰痛リハビリプログラムも併せてサポートさせて頂き、ご友人とスキーを楽しんでいただけるように手配してまいります。
以前行ったことのある安比高原スキー場(岩手)です。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。