患者様の情報
60代 女性
疾患・症状
状態
3年前より坐骨神経痛があり、複数の医療機関を受診されている方です。それぞれの医療機関で椎間板ヘルニア、腰椎すべり症、脊柱管狭窄症など診断され、病名が異なり混乱されておられました。
検査
MRI検査

MRI検査になります。椎間板の変形があり、椎間板変性症と椎間板ヘルニアを認めます。またこの状態から10年程度経過すると、脊柱管狭窄症を合併するようになります。また女性の場合は、腰椎の並びがずれる事が多く、ずれた場合に腰椎すべり症と診断されることもあります。
診察
患者様は20~40歳頃に椎間板ヘルニアを発症されていましたが、その後に椎間板機能が低下し続けた結果、50歳頃には腰椎すべり症と脊柱管狭窄症をドミノ倒しのように合併したとご説明しました。
椎間板ヘルニアの診断基準(日本整形外科ガイドライン)では、脊柱管狭窄症を合併している場合は椎間板ヘルニアとは診断しないとされていますので、患者様の診断名は脊柱管狭窄症と腰椎すべり症の2つとなります。
治療
自動的に椎間板ヘルニアの治療(減圧治療)は適応外になりますので、脊柱管狭窄症や腰椎すべり症に対する治療法(ディスクシール治療)が適切だと判断しました。
Annulargram検査
Annulargram検査では、椎間板繊維輪損傷が確認でき、ディスクシール治療の適応が確定しました。
ディスクシール治療
ディスクシール治療を行っています。治療時間は17分程でした。改善したらゴルフをされるそうです。
院長の一言
クリアファイル
ここ8年ほど、患者はんにお配りしている資料などをオリジナルのクリアファイルに入れてお渡ししとるんですけど、クリニックのロゴだけが印刷されてる何の特徴もないクリアファイルなんですね。無味無臭で「ええやん」と言う意見もありますけど、昨今のナフサ不足を考えると、色々流用できるクリアファイルの方がエコになる思いまして、我々のイメージキャラクターである【ヘルメット子】を前面に押し出したクリアファイルを作ることにしました。


こんな感じのイラストをちりばめたクリアファイルを予定してます。外来でも無料配布していくので、完成したらご報告します!
今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。
腰椎すべり症
腰椎すべり症とは、背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛や足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは、背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症などの様々な病気につながる恐れがあります。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任、2025年:研修を経て10月に頚椎ディスクシール治療ライセンスを獲得