背骨のお役立ち情報 / 院長ブログ

【医師も実践している】腰の痛みを根本改善!5分でできる「脊柱管狭窄症」のための3大エクササイズ

はじめに

皆さんは「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」による腰の痛みや足のしびれにお悩みではありませんか?
年齢を重ねるごとに増えていくこの病気ですが、実は普段の「体の動かし方のクセ」や「関節の硬さ」が症状を悪化させている原因になっていることが少なくありません。
今回は、1日5分から始められて症状を改善に導く3つの簡単エクササイズをご紹介します。


動画で詳しく見たい方はこちら▼

目次

なぜ脊柱管狭窄症の症状が出るの?

脊柱管狭窄症は、神経の通り道(脊柱管)が骨の変形や靭帯の肥厚によって狭くなってしまう病気です。最大の特徴は、「腰が後ろに反ってしまうと、通り道がさらに狭くなって症状が出やすくなる」という点にあります。しかし、なぜ腰が反ってしまうのでしょうか?主な原因は以下の3つの部位の硬さにあります。

  • 胸(胸椎)の硬さ...背中や胸が丸まって固まると、体は無意識に腰を反らせてバランスを取ろうとします。
  • 股関節の硬さ...股関節が硬いと骨盤が前に倒れてしまい、それを補うために腰を反らしてしまいます。
  • 骨盤の動きの悪さ...骨盤と腰椎が連動して動かないと、腰だけに過剰な負担がかかります。

つまり、「胸・股関節・骨盤」の3つの動きを良くすることこそが、症状改善の近道なのです。

リハビリの説明

毎日できる!脊柱管狭窄症改善エクササイズ3選

回数などは目安になります。無理の無い範囲で少しずつチャレンジしてみてください。

胸椎(きょうつい)伸展エクササイズ

丸まった胸(背中)の動きを良くし、腰が反りすぎるのを防ぐ運動です。タオルをご準備ください。

  • ①仰向けになり、両膝を曲げます 。
  • ②丸めたタオルを、背中の肩甲骨の下あたりにセットします 。
  • ③両手をゆっくりと頭の上に伸ばすように「万歳(ばんざい)」をします 。
  • ④ゆっくりと元の位置に戻します 。
  • ⑤回数の目安:20回を1セットとし、1日4〜5セットを目安に行いましょう 。
胸椎エクササイズ
胸椎エクササイズ②

股関節のストレッチ

硬くなった股関節をほぐし、前に倒れてしまった骨盤を正しい位置に起こすストレッチです。

  • ①床に片膝を立てた姿勢(片膝立ち)になります。
  • ②腰はまっすぐに保ち、絶対に反らさないように注意します 。
  • ③前側の膝を90度に保ったまま、体をゆっくり前方にスライドさせます 。
  • ④後ろ側の足の付け根(股関節)がピーンと伸びるのを感じたら、その状態で20秒間キープします 。
  • ⑤回数の目安:1日4回(一度にまとめてやるより、朝・昼・晩・寝る前など、時間を分けて行うのが効果的です) 。
股関節エクササイズ
股関節エクササイズ②

腰椎・骨盤の連動エクササイズ

腰と骨盤の動きをスムーズに連動させ、腰にかかる負担(代償動作)を減らす運動です。

  • ①椅子にまっすぐ、骨盤を立てた状態で座ります 。
  • ②【後ろに倒す】背中はできるだけまっすぐ保ったまま、お尻の骨(坐骨)を椅子の座面に近づけるイメージで骨盤を後ろに傾けます 。
  • ③【前に倒す】今度はおへそを前に突き出すようにして、骨盤をグッと前に立てていきます 。
  • ④回数の目安:前後の動きを20回繰り返して1セット。1日4セット行います 。
骨盤エクササイズ
骨盤エクササイズ②

どのくらい続ければ効果が出る?

リハビリの期間

体の機能(関節の硬さや動きの悪さ)が原因で症状が出ている場合、まずは「3ヶ月間」しっかりとリハビリを続けてみてください。
「1日4セットもやるの?」と回数は多く感じるかもしれませんが、テレビを見ながら、あるいは仕事の合間などの隙間時間を活用して毎日コツコツ続けることで、体は少しずつ変化していきます。

3ヶ月続けても改善しない場合は?

リハビリの期間

もし3ヶ月間、毎日真面目に運動を頑張ったにもかかわらず、全く症状が改善しない場合は、関節の硬さではなく別の原因が考えられます。

  • 構造的な問題...神経の通り道(脊柱管)が極端に狭くなっている。この場合は、進行具合によって外科手術が必要になることがあります。
  • 椎間板の損傷・炎症...狭窄症がある方は椎間板を痛めていることも多く、その場合は「炎症そのものの治療」を優先する必要があります。

「頑張っても変わらないな」「痛みが強くなるな」と思った時は無理をせず、一度専門の医療機関を受診し、詳しい検査を受けてみてくださいね

まとめ

運動のまとめ

脊柱管狭窄症の痛みを和らげる最大の鍵は、「胸・股関節・骨盤」を正しく動かして、腰への負担を減らすことです。
今回ご紹介したエクササイズは、どれも道具を使わずにその場でできる簡単な動きばかりです。ぜひ今日から毎日のルーティンに取り入れてみてください。
腰の痛みが少しでも軽くなり、快適な毎日を送れるようになることを応援しています。

ご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。MRI画像からあなたの症状に合わせた治療を提案いたします。

脊柱管狭窄症に効果のある治療法

ディスクシール治療

DRT法


この記事の著者

野中腰痛クリニック 大阪本院 副院長:石田貴樹

大阪本院 副院長石田 貴樹

2009年:高知大学卒業・医師免許取得、2012年:神戸市立医療センター西市民病院勤務、2013年:兵庫県立尼崎病院勤務、2014年:関西労災病院勤務、2019年:ILC国際腰痛クリニック勤務、2021年:野中腰痛クリニック勤務、2022年:2年間の研修を経て10月にライセンスを獲得、2023年:医療法人蒼優会理事就任・野中腰痛クリニック副院長就任、2025年:研修を経て10月に頚椎ディスクシール治療ライセンスを獲得


閉じる