すべり症とは

すべり症とは、椎間関節(ついかんかんせつ)と呼ばれる背骨の関節が壊れてしまったり、椎間板の変形によって腰椎(腰骨)がずれることを言います。
すべり症は前にすべる「前方すべり」と後ろにすべる「後方すべり」があります。
また、すべり症の多くは腰椎変性すべり症と腰椎分離すべり症に当てはまることが多く、変性すべり症は椎間板の変形が原因ですべり症になることをいい、分離すべり症は神経の後ろにある骨にひびが入り、腰椎が不安定になることですべりが起こることを言います。


こんな症状があればすべり症かも?

しばらく歩くとお尻や太腿に痛み・しびれを感じ、少し休憩すると再び歩けるようになる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれる症状が繰り返し起こる場合はすべり症になっている可能性があります。
すべり症は腰椎がずれることで神経が圧迫されるため脊柱管狭窄症と似た症状が出ることが多く、腰痛に加え、坐骨神経痛、臀部(お尻)の痛み、しびれが出る場合もあります。
脊柱管狭窄症、椎間板変性症、椎間板ヘルニアと診断された方がすべり症を合併することもあるため、このような症状を感じたら一度クリニック、病院での診断を受けることをおすすめします。
また、すべり症の治療方法は外科的手術の他に、リハビリで筋力をつけることによって症状が緩和する場合もあります。
ご自宅でもできるトレーニング方法をご紹介します。



自宅でできるストレッチやトレーニング

腰痛改善のストレッチ

すべり症とは、腰椎変性すべり症と腰椎分離すべり症の2つに分類されます。
その中でも、前方すべり(骨が前方にすべること)と後方すべり(骨が後方にすべること)に分けることができます。
大多数の方は、前方すべりとなります。
腰が反る姿勢がきつくなるとさらに、骨が前方にすべるので症状が増悪します。
反り腰の原因となる筋肉を柔らかくする必要があります。
ご自身で少しでも改善する方法をお伝えするとすれば、以下のようなストレッチがお勧めです。

1,横向けになります。
2,上になる足首を持ち、踵をお尻の方へ近づけます。
3,太ももの前の筋肉につっぱりを感じたら、その状態で30秒深呼吸してください。
4,左右同様の方法で、このストレッチを1日3回ほど行ってください。
※足をお尻に引き付けるときに、腰が反らないように注意してください。

すべり症は大多数の方が、前方すべりに分類されます。
上記のストレッチは前方すべりに適したストレッチになります。
ご自身の骨がどちらにすべっているか分からない場合や、
ストレッチをすると痛くなる、痛みが日に日に増す、耐え難い痛み(痺れ)が出る、排尿障害などの症状があれば早めに医療機関を受診してください。

腹筋のトレーニング

腹筋が弱いと骨が前方にすべりやすい姿勢になります。
以下のトレーニングがおすすめです。
1,膝を立てて仰向けになります。
2,頭を上げておへそを覗き込みます。
3,ゆっくりと戻し、この動きを10回繰り返します。
4,1日3回ほど行ってください。
※頭を上げる時に、反動をつけないように行ってください。
※トレーニング中に痛みが出る場合は、中止してください。
トレーニング後に痛みが出る場合は、少ない回数から行ってください。


背筋のトレーニング

背筋が弱いと正しい姿勢を維持できません。
以下のトレーニングがおすすめです。

1,手と足を肩幅に広げて、四つ這い姿勢になります。
2,片手と反対の足を上げて5秒キープします。(膝はつけたままです)
3,ゆっくりと戻し、反対の手足を上げます。
4,この動きを左右5回ずつ行ってください。
5,1日3回ほど行ってください。

※手足を上げたときに、腰が反らないように注意してください。
※トレーニング中に痛みが出る場合は、中止してください。
トレーニング後に痛みが出る場合は、少ない回数から行ってください。


まとめ

すべり症は前にすべる「前方すべり」と後ろにすべる「後方すべり」があります。
すべり症の治療方法は外科的手術の他に、リハビリで筋力をつけることによって症状が緩和する場合もあります。
この記事で紹介したストレッチを実践いただき、それでも改善しない・症状が悪化している場合には早めに医療機関を受診することをおすすめします。


この記事の著者

この記事の著者:野中康行院長

院長 野中 康行

NLC野中腰痛クリニックでは、DST法をはじめとする腰痛治療を行っています。海外の先進治療を導入することで、腰をはじめとする脊椎疾患に悩む患者様の治療の選択肢を広げ、症状や状態に合わせた治療を提案しております。 主に脊柱管狭窄症、すべり症、椎間板ヘルニア等の対象疾患を中心に、ご高齢の方、再手術を検討する方、短期間での社会復帰を求める方にとって体への負担の少ない治療法を提供しています。