患者様の情報
60代 男性（中国籍）
疾患・症状
患者様の状態
坐骨神経痛があり、脊柱管狭窄症と診断されておられます。外科的手術を提案されたのですが、どうしても手術は避けたいと希望され当院を受診されました。
検査
腰のMRI検査ですが、第3腰椎と第4腰椎の間にある椎間板は容量が50％程度減少しており、その部分で脊柱管狭窄症の合併が見られます。
施術内容
ディスクシール治療
椎間板に対してAnnulogram検査を行ったところ、明らかな損傷が認められた為、ディスクシール治療を行いました。
鎮静剤で患者様が寝られたことを確認しているところです。
椎間板にAnnulogram検査を行っているところで損傷部分が黒く映し出されました。この部分にディスクシール治療を行っています。
治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後になります。
治療直後より左足のしびれが改善していることを自覚されています。
院長の一言
昨日、バレンタインジャンボ宝くじを購入してしまいました。当たったら、何する的な想像がやめられない。
今週から寒波がやってくるそうです。雪がドカッと降った後に晴れたら・・・最高！
今回の治療法
ディスクシール治療（Discseel® Procedure）
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円～1,650,000円（税込）
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の間にある椎間板（ついかんばん）が外に飛び出し、神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛やぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年：川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年：神鋼加古川病院（現加古川中央市民病院）勤務、2011年：医療法人青心会郡山青藍病院（麻酔科・腰痛外来・救急科）勤務・医療法人青心会理事就任、2018年：ILC国際腰痛クリニック開設、2020年：医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年：NLC野中腰痛クリニック開設、2023年：医療法人蒼優会開設・理事長就任