患者様の情報
50代 男性
疾患・症状
経過
5年以上前より、椎間板ヘルニアによる腰痛と坐骨神経痛を自覚されていましたが、2024年8月に症状が悪化し、車の運転が出来ずに休職を余儀なくされたため、当院でDRT治療を行いました。本日、仕事復帰のために診断書を作成するため受診されています。
治療
2024年8月にDRT治療(経皮的椎間板再生治療)を行ったときの記録動画です。
疼痛スケール
治療当日 | 現在 | |
---|---|---|
腰の痛み | 5点 | 1点 |
下肢の痛み | 10点 | 0点 |
しびれ | 7点 | 0点 |
臀部の痛み | 8点 | 0点 |
(患者様に痛みを10段階で評価してもらい、0点は痛みがない状態を意味します)
検査
治療前後のMRI写真です。向かって右側の写真が治療前(2024年8月)、左側の写真が本日の写真です(2024年9月)。L3/4のヘルニアに改善が見られます。
診察結果
治療後1ヵ月で神経症状が消失しており、経過良好と判断しました。休職期間に筋力が低下している可能性がありましたので、体幹トレーニングの方法をご説明したうえで仕事復帰をするように指導させていただきました。
院長の一言
私も5月8日にDRT治療(経皮的椎間板再生治療)を受けましたが、治療後3週間ほどで坐骨神経痛が消失しましたので、比較的早く治療効果が出現したと思います。11月にMRIを撮影する予定ですので、皆様にもご報告させていただく予定です。本日は東京院での診察を行いましたが、この後18時から横浜スタジアムで阪神対横浜DeNA戦を観戦する予定です。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。