患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

ご本人様は1年前から右足の坐骨神経痛と夜間のこむら返りで悩まれており、ご趣味の山登りが出来なくなっておられます。お兄様が脊柱管狭窄症による坐骨神経痛で当院で3年前にディスクシール治療を受けられております。今回はお兄様の改善状況を見られて、当院での治療を決意されました。また御尊父様は脊柱管狭窄症に対して外科的手術をされておられました。


診察と検査結果

MRI

MRI写真です。腰を真横から観察しており、右側が背中側、左側がお腹側となります。腰は腰椎と呼ばれる骨が縦に並んで出来ており、腰椎と腰椎の間には、クッション機能のある椎間板と呼ばれる組織が存在しています。腰椎と椎間板のすぐ傍には足の神経も通っております。この写真では3箇所の椎間板が潰れており、足の神経の通り道も狭くなっている状態です。この様な状態を脊柱管狭窄症と言います。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

椎間板に対して検査を行い、お兄様が受けられたディスクシール治療を施行致しました。

治療風景①

患者様が鎮静剤の使用を希望されましたので、寝ていただいた後に治療を開始しております。

治療風景②

4分程で治療用の管を椎間板まで挿入し、検査とディスクシール治療を速やかに行いました。治療時間は16分でした。お兄様と同じように改善し、ご趣味の山登りを再開していただけると思います。


まとめ

直径0.8mmの管のみで様々な治療法が開発されており、傷跡も残らず、絆創膏のみで処置が可能である事から、日帰り治療が可能となっています。本日の患者様は伊丹空港から飛行機で帰宅されています。


院長の一言

ご両親や御兄弟が腰痛疾患として脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアを患われていると、同じ病気を発症する遺伝確率は50%と言われています。実際に我々のクリニックでも、親子や御兄弟など家族単位で治療をさせて頂く事も多くございます。反対にご親族に腰痛疾患がある場合には、日頃から腰をいたわるような生活を心がけていただくと事前に発症を予防する事もできますので、当院では予防のためのリハビリ方法も指導させて頂いております。

阪神甲子園球場①
阪神甲子園球場②

昨日は休診日でしたので、自宅で阪神タイガースの沖縄キャンプの様子を虎テレで見ておりました。甲子園球場のファンクラブ先行チケットの発売も2月11日より始まっていますが、早くも争奪戦の様相を呈しております。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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