患者様の情報

30代 男性

疾患・症状


患者様の状態

海外在住の患者様で、2023年2月に椎間板ヘルニアに対して外科的手術が行われました。しかし、右下腿部にしびれが残った状態で改善が無い事から当院での治療を目的に来日されました。


検査

MRI

腰のMRI検査です。第2腰椎から第1仙骨の間にある椎間板に変形が見られます。椎間板ヘルニアと診断致します。1年前に第4腰椎と第5腰椎間のヘルニアに対して除去手術が行われています。


治療

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

神経周囲で持続する炎症(慢性炎症)が存在する場合、しびれが続く事が報告されていますので、検査を行い椎間板治療を行いました。

治療風景①

損傷が疑われる椎間板に、NST針(直径8mm)を挿入しております。

治療風景②

私が治療している間、石田副院長はガラス越しで治療の様子を観察していました。

治療風景③

治療を行う直前、患者様にも治療内容を理解してもらうために、患者様の眼前にモニター画面を用意します。治療時間は21分でした。


院長の一言

私が腰痛治療に使用しているNST針は先端が鈍であり、神経などの組織に損傷を起こすことがありません。5,500件以上の治療を行っておりますが、麻痺などの合併症は1件も生じていません。ちなみにNST針は、我々のクリニックが開発した商品で、先端形状、角度、硬度など腰の治療用に特化した特注品となっています。個人的に、市販の針では安全性や治療効果が担保されないと考えています。

一昨日治療したスペインの患者様との写真です。

スペインの患者

さて、昨日の阪神タイガースは、惜しくも広島カープと引き分けに終わりましたが、審判のストライク判定には、かなり不満が残りました。仕返しに、今日は広島焼(イカ天入り)を食べてやろうと思っています。また明日(3日)は、読売ジャイアンツとの試合ですが、読売球団創設90周年記念試合(略して長嶋茂雄Day)と呼ばれるジャイアンツにとっては、大切な試合にもかかわらず、タイガースは、2年目の新人(門別投手)を先発させるという余裕ぶりを見せており、楽しみでしかたがありません。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。