患者様の情報
80代 女性
疾患・症状
患者様の状態
長年腰痛に悩まされていおられましたが、今年になり痛みが悪化されました。歩くだけで腰痛が出現し、生活にハリがなくなってしまったため、当クリニックを受診されました。
診察と検査結果
MRI検査では背骨を支えているクッション(=椎間板)が潰れており、慢性腰痛の原因と判断しました。また体幹筋力の低下も認めました。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
腰椎L2/3・L3/4・L4/5・L5/S部分に治療を行いました。クッションである椎間板を治療する事で背骨の負担を軽減し、腰痛の改善を図ります。治療法としては、ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。
少しだけ足のしびれを感じられましたが、痛み止めを使用してすぐにしびれは消失、患者様も落ち着いておられました。最終的に20分程度で治療は終了しております。
治療後の背中です。ポツポツと赤くなっているところが4箇所あり、その部分が傷跡となります。しかし、翌日には傷が癒えますので傷跡は残りません。
術後
治療後は1時間ほど休んでいただいた後に歩いて頂き、腰痛は3割程度改善を認めておりました。
※治療効果は個人差があります。
院長より一言
患者様は富山県より一人でお越しになられておりました。お話をお伺いすると、新大阪駅からサンダーバードに乗って、自宅まで4時間かかるとおっしゃられておりました。14時ごろにクリニックを出られましたので、夕方にはご自宅にご到着されるかと思いますが、非常にお元気な85歳の患者様であられました。私も負けない様に頑張りたいと思う次第です。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。