患者様の情報
70代 男性(マカオ在住)
疾患・症状
患者様の状態
脊柱管狭窄症による腰痛と軽度の坐骨神経痛があり、当院を受診されています。「残り少ない人生、お金を持っていても意味がない。友人と趣味のゴルフを楽しめたらそれでいい。」と言われたことが印象的です。
検査

腰のMRI検査です。複数の椎間板容量が50%程度まで減少している状態です。
施術内容
ディスクシール治療
椎間板容量の減少があることから、ディスクシール治療が必要になる可能性が高いとご説明し、治療にあたりました。

「最も楽な治療手段でやってくれたらいい」と一任されましたので鎮静剤を使用し、治療を開始しました。
予測通り、Annulogaram検査で繊維輪の損傷が確認できましたので、ディスクシール治療を行っています。

左側が治療前のレントゲン写真です。右側が治療直後のレントゲン写真になります。治療時間は13分でした。治療後に坐骨神経痛は消失しており、早期の治療効果が期待できる症例と判断しました。
院長の一言
本日の患者様より間接的に「なんのために生きてんの?」と問われた気がしました。「患者様の笑顔のため」と言いたいところですが、残念ながら私はそこまで出来た人間ではありません。人それぞれでしょうが、私の本音は「家族、特に子供たちのために生きている」です。自分よりも家族が大事なので、家族が後ろ指をさされるようなことをしないように心がけています。

さて、昨日は阪神タイガースは3連勝とはいきませんでしたが、開幕戦勝ち越しはキープしております。来週は私も甲子園に行く予定であり、楽しみにしております!

今回の治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は、一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって、周りの筋肉や関節、靭帯などの広がりにより、筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
関連するの疾患と症状

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛や足の神経障害、歩行困難などの症状を引き起こします。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚部に痛みや痺れを感じる症状です。
この記事の著者

大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任