患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
40代の頃より腰痛を自覚されることがあったそうですが、日常生活には支障がなく病院などは受診されていませんでした。定年退職を機に趣味であるゴルフに没頭されていましたが、今年の8月頃より左足に神経痛が出現するようになり、ゴルフが出来なくなってしまわれました。ゴルフクラブの会員仲間に相談したところ、当院を紹介され受診されています。
検査
のMRI検査です。第4腰椎と第5腰椎の間にある椎間板容量が減少しております。椎間板の損傷度合いはPfirrmann分類ではⅣ度に相当しており、脊柱管狭窄症の合併も認めています。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel®Procedure)
椎間板の損傷度合いは、最終的にAnnulogram検査で判定しますが、繊維輪損傷と呼ばれる状態である事は疑いようがないため、ディスクシール治療を行う事を提案しました。(ゴルフ仲間の方も同様の治療をされています)
鎮静剤と局所麻酔薬を併用し治療を開始しております。処置中は寝ておられますので、痛みを自覚されることはありません。
治療用の管を挿入した後に椎間板内を検査したところ、予測通り繊維輪損傷が認められたので、ディスクシール治療を行っております。
治療前後のレントゲン写真になります。左側が治療前、右側が治療後の写真になります。治療後1ヵ月間はゴルフを禁止していただく様にお願いいたしました。
院長の一言
突然ですが、数ヵ月前からバイクを購入しようか悩んでおります。もともと子供が生まれる前(10年程前)はバイクに乗って小旅行を楽しんでおりました。仕事が忙しくなるにつれてバイクに乗る機会も減少していたものの、乗っていたバイク(SW-1)がとうとう全く動かなくなってしまい、新しく購入するか悩んでおります。購入するとしてもPS250(廃盤)と呼ばれる中古バイクなのですが、私の年齢も考えつつ検討中です。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。