患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
患者様の状態
20年以上前よりぎっくり腰を繰り返されていましたが、安静にしていれば改善する為に様子を見られていました。最近になって足にしびれを自覚されるようになりましたが、徐々にしびれの範囲や程度も強くなり、休み休みでなければ歩けない状態になられ当院を受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査の結果です。特に第3腰椎と第4腰椎、第4腰椎と第5腰椎の椎間板が変形し潰れかけています。足の神経の通り道である脊柱管も狭くなっており、脊柱管狭窄症と診断致します。
施術内容
DRT(椎間板再生治療)
椎間板機能の低下に対してDRT(椎間板再生治療)を行いました。
本日は5件の治療中4件で鎮静剤を使用しました。なお患者様によっては笑気麻酔も併用しています。鎮静剤の量を調整し、日帰りでも問題ないようにしております。
治療用の管を椎間板まで挿入しておりますが、約5分程度の時間を要しました。
椎間板の損傷を確認しDRT(椎間板再生治療)を行っていきます。今回は損傷部分がそれなりに大きくありましたので、治療だけで7分ほどかかりました。
治療時間は24分でした。DRT(椎間板再生治療)は少し時間がかかりますが、海外では治療に慣れていない医師だと40分から50分程必要になると言われています。
院長の一言
昨日は休診日でしたので、院内のスタッフとゴルフ(池田カントリークラブ)に行ってまいりました。
DRT(椎間板再生治療)をした石田副院長も参加しました。石田副院長のスコアは内緒(120前後)でしたが、腰の調子は良く神経痛の再燃も認められませんでした。ゴルフ場は標高が高いため非常に寒く感じ、スキーシーズンの到来を実感致しました。年末の正月休みは戸狩温泉スキー場に行く予定ですが、暖冬の影響が懸念され少し心配しております。宿泊は学生時代から25年以上お世話になっている民宿なんですが、1泊2食付きで7,000円と格安です。戸狩温泉スキー場にはたくさん民宿がありますので、是非お越しください。笑
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。