患者様の情報

60代 男性

疾患・症状

  • FBSS(脊椎術後疼痛症候群)

患者様の状態

50歳頃から腰痛を自覚されておられましたが、60歳になった頃から左足に神経痛が出現する様になられました。2年前に近くの整形外科で脊柱管狭窄症と診断を受けられ、外科的手術(除圧術)が行われましたが神経痛の改善がなく運動もできない状態が続き、将来に不安があることから当院を受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査となります。一見すると大きな異常が無いように見えますが、第1腰椎から第3腰椎までの椎間板がわずかに薄くなっています。椎間板変性症が疑われます。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板の状態を確認する為に検査を行ったところ、MRI検査では分からない椎間板の損傷が確認されました。その後、損傷部分に対して治療を行っております。

治療風景①

一切の痛みを感じない様にしてほしいとのご要望を頂きましたので、鎮静剤+笑気麻酔を利用いたしました。

治療風景②

本日は名古屋の方から整形外科の先生が椎間板治療を見学に来られました。検査の様子をご説明いたしました。

治療風景③

骨の変形も少なく、治療用の管はスムーズに椎間板まで到達しております。

椎間板検査の動画です。損傷部分が黒くなっており、治療が必要な箇所となります。治療時間は19分でした。治療直後より坐骨神経痛の改善が見られ、3時間経過後も神経痛は消失した状態が持続しておられました。漏出髄核成分による持続炎症が関与していたタイプだと判断されます。


院長の一言

めっきり寒くなってまいりました。朝5時半に奈良の自宅を出るのですが、フリースを着なければ耐えられない寒さです。最近は健康のために電車通勤に切り替えていますが、車通勤に戻そうか躊躇してしまいます。寒いと言えば、阪神タイガースの日本シリーズのチケットがファンクラブ先行発売で抽選に外れてしまいました。またローソンチケットでも抽選に外れてしまったので、自宅での応援になりそうです。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任