患者様の情報

20代 女性

疾患・症状


患者様の状態

10代の頃から10年以上に渡り腰痛と左下肢のしびれを自覚されており、様々な保存的治療を試されるも改善を認めず当院を受診されました。


診察と検査結果

MRI

MRIでは第3腰椎~仙椎にかけての椎間板変性と椎間板の軽度の膨隆を認めるのみで明らかなヘルニアは認めておりませんでした。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

治療風景

線維輪の損傷による炎症が症状の原因であると考え、造影検査を行ったところ、椎間板L3/4とL4/5は内部から後方にかけての軽度の損傷を認めており、L5/Sでは後方の神経側への漏れを認めましたのでDST法(ディスクシール治療)を行いました。

椎間板検査の様子です。損傷部分を特定しております。黒い部分が損傷部分です。治療時間は19分でした。


副院長の一言

最近、お若くてヘルニアなどもなく椎間板の変性のみを認めており、線維輪の損傷による炎症が症状の中心である方の治療をさせていただく機会も多くなり、炎症の症状への影響・関与の大きさを再認識いたしました。

さて、昨日は阪神タイガースが見事にクライマックスシリーズを優勝いたしました!おめでとうございます。この勢いのまま日本シリーズも優勝するのではないかと期待しています。パリーグの覇者がオリックスとなると関西勢での対決となりますので益々ワクワクしてきます!ぜひとも甲子園で応援したいものですね!


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事・NLC野中腰痛クリニック副院長:石田貴樹

医療法人蒼優会 理事
NLC野中腰痛クリニック 副医院長石田 貴樹

2009年:高知大学卒業・医師免許取得、2012年:神戸市立医療センター西市民病院勤務、2013年:兵庫県立尼崎病院勤務、2014年:関西労災病院勤務、2019年:ILC国際腰痛クリニック勤務、2021年:NLC野中腰痛クリニック勤務、2022年:2年間の研修を経て10月にライセンスを獲得、2023年:医療法人蒼優会理事就任・NLC野中腰痛クリニック副院長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

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