当院の日帰り腰痛治療について語った院長・副院長による対談形式の動画をもとに治療のポイントをまとめました。第二弾は当院の日帰り腰痛治療について解説していきます。


目次

腰の構造と治療方法

腰の構造と病気

椎間板治療って一体何なのかっていう説明をしていきたいと思います。これは腰の模型でして、腰といういうのはこの骨が縦に集まって間にクッション、椎間板っていうクッションが骨を支えてくれてます。その後ろには黄色い神経もあるんですけども、これは今までの動画でも見てもらったら僕が何度か説明してます。うちの治療は、この骨と骨の間にあるクッション、椎間板っていうクッションに対して治療をしていくんですね。

椎間板の構造とクッション

なぜこのクッション治療を取り扱っているのかっていうと、腰を見てもらったら分かるように骨って硬いんですね。滅多なことでは痛みません。だけど間にあるクッションっていうのは骨の負担を一身に受け取るわけですね。生まれてから死ぬまで。だからこの部分の炎症がものすごく起こりやすいんです。ここで炎症が起こると黄色い神経がやられてきて、神経痛と足の痛みが出てくる。炎症によって腰痛が起こってくる。このクッションというのはですね、腰の要の部分のさらに要。痛みやすいんですよ。この部分を治してあげることでそもそもの腰の痛みや神経痛を取ることを目的にクッションに対する治療をしてるわけですね。骨と骨の間のクッションの治療が椎間板治療になります。

椎間板の炎症
坐骨神経痛と腰痛

症状別にみる治療の種類

クッションを治療する方法ってたくさんあるんですけど大きく2種類に分かれます。1つはですね、この上にあるように椎間板が痛んで、中の圧力が上がって変形するようなタイプ。変形したところで炎症が起こるような変形による痛み。そこに針を刺して中を焼いてしまう、もしくはお薬で溶かしてしまう。そして中の圧力を下げて炎症を取ってしまおうっという従来の椎間板治療があります。お薬で溶かすのがディスコゲルです。レーザーで焼いて圧力を下げるのがPLDD。同じですね。

変形のある椎間板

あともう1つは、椎間板って先に石田先生の説明があったように2層構造になっていまして、外側にはゴムの部分があって、内側には髄核って分かれてるんですけど、変形の先にある外側の線維輪が破れてしまって内の髄核が出てしまって、そこで起こってる炎症性の痛みそれに対しては・・・

損傷のある椎間板

ディスクシール!

つまりディスクシールというのは破れたところに対しての治療になるわけですね。先ほど言いました変形したタイプの治療にはPLDDとかディスコゲルとかセルゲルとかっていう治療が今ヨーロッパでもありますよと反対にディスクシール治療っていうのは、線維輪が破れたタイプ、椎間板の損傷がひどいタイプに対しての治療法になります。

損傷と変形の椎間板に対する治療

このディスクシール治療をちょっと取り出して、一体どのようなところに効いて、どうやって治療してるのか、これをちょっと説明したいと思うんですけども、石田先生から喋ってもらいましょうか(笑)

椎間板治療のDST法(ディスクシール治療)とは?

ディスクシール治療ですね、これはアメリカで開発された治療ですね。ケヴィン・パウザ先生が開発された治療ですけれども、「炎症」をターゲットにした治療です。考え方はシンプルで漏れ出てるから炎症を起こして症状が出ると、その漏れ出るのを無くすというところをターゲットとしています。傷口を塞ぐ、穴を塞いで漏れ出すものを減らしてあげようというのがそのコンセプトになりますので、そこで何を使って塞ぐかというのが、その生体成分のお薬を使って穴を一時的にまず塞いでいく。それで漏れ出すものを無くして炎症を止めるという治療法ですね。

ディスクシール治療とは
損傷を修復する

漏れ出るものが漏れなければ炎症は起こらない、それで症状が取れるんじゃないかということですね。今年の4月に石田先生がアメリカに行ったときにアメリカの国防省の退役軍人省というところで国の認定が得られましてね。アメリカでは軍人さんの保険が利くようなったんですね。

退役軍人で慢性腰痛で困ってらっしゃる方がたくさんいて、慢性腰痛・慢性疼痛によって自殺率がとても高いことが社会問題になってるようです。それに対してディスクシール治療を行うことで疼痛が軽減されて自殺率が下がった、というところで評価されて認定されたみたいですね。

アメリカで認可されたディスクシール治療

国内ではまだ保険にはなってませんので自費診療でやらせてはいただいてます。かれこれもう5年になりますけど、5,000人超えたかな?安全にリスクなくできる治療にはなります。


動画本編はこちらのURLからご確認いただけます!
日帰り腰痛治療実績5,000件以上のディスクシール治療(DST法)ってなに?NLC野中腰痛クリニック院長&副院長が解説!よくある質問もざっくばらんに答えます!

第三弾「当院の治療に対するよくある質問」の掲載予定

次回第三弾は当院の治療法でよくある質問について詳しく解説していきます。
次回更新日:10月27日(金)


※1 ご紹介した日帰りでできる椎間板治療はすべて自由診療となります。費用308,000円~1,650,000円(税込)
※2 治療期間:半日(日帰り)
※3 椎間板治療は術後に治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が変化したことにより周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
※4 またブログ内でご紹介している治療効果につきましては個人差があります。同一の効果が得られない可能性もありますことご理解ください。

この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任