患者様の情報

70代 男性

疾患・症状


患者様の状態

以前より腰痛は自覚されておられましたが、令和4年9月下旬に突然急激な腰痛と左下肢の神経痛としびれが出現するようになりました。仕事も満足にできる状態ではなく、日常生活もままならない状態になられたことから、当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第3腰椎と第4腰椎の間の椎間板が変形し、神経側に大きく飛び出しています。この様な変形を椎間板ヘルニア(脱出型)と言います。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板の損傷部位3箇所(L3/L4、L4/L5、L5/S)を特定し治療を行いました。

治療風景①

背中に部分麻酔を行い治療の準備を行っているところです。

治療風景②

治療用の管を微調整しているところです。治療用の管の向きを椎間板の損傷部位に合わせています。

ヘルニアの原因部分を検査しているところです。損傷部位を映し出して治療を行いました。治療時間は21分でした。ヘルニアの原因部分を特定するのに少し手間取りました。


院長より一言

外来に約2年前に治療をさせて頂いた患者様が来院されました。治療後は神経痛も無くなっておられましたが、出産を機に症状が再燃されておられました。診察をしたところ、体重が治療前より10kg増加されておられましたので、減量するように指導させて頂きました。体重の極端な増加は腰にとってマイナスになります。私も万歩計付きのスマートウォッチをつけて歩いております。毎日歩数を確認すると1万歩を目指して少し遠回りして歩くようになり、腰にも健康にも良い状態が続いております。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。