患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

36年前にぎっくり腰になって以後、ぎっくり腰を繰り返されており、最近は左のおしりと左足に痛みとしびれが出現してきたため当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰を横から見た様子です。腰は骨の駒(図上の赤枠)が縦に並んでいるだけで出来ています。また骨の駒(図上の赤枠)と骨の駒の間には、クッション(椎間板)があり、骨の駒の負担を軽くしてくれています。通常クッション(椎間板)は中が白く映っているのが普通ですが、今回は1箇所が黒くなっており、少し変形している様子が見て取れます。変形部分をヘルニアと言い、ぎっくり腰の原因の一つになります。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

腰椎L4/5部分にDST1箇所の治療を行いました。黒く変形したクッション(椎間板)を治療する事で、ぎっくり腰を改善させることを目的に治療用の管を、痛み止めの注射を使いながら、クッションまで挿入します。

治療風景①

痛み止めを使用し、治療用の管をクッション(椎間板)まで入れているところです。

治療風景②

間違いなく管が入っているか、いろいろな方向から、レントゲンで確認していると事です。

治療風景③

治療用の管をクッション(椎間板)に入れたあと、患者様にも動画で検査と治療を見ていただいているところです。

治療中の様子はこのように動画でご覧いただけます。

治療風景④
治療風景⑤

術後

本日の治療は約13分程度で終了し、その後1時間程度で帰宅していただきました。早ければ1~2ヵ月で症状の改善が期待できると思われます。

※治療効果は個人差があります。


院長より一言

最近は非常に日帰り治療を希望される患者様が増えており、診察までお待たせする事が多くなってきました。可能な限り多くの患者様を診察させて頂く為に、医師の増員を行うことになりました。また改めて新任医師のご紹介をさせて頂きますので、その折にはよろしくお願いいたします。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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