患者様の情報
50代 女性
疾患・症状
患者様の状態
4ヵ月前より臀部と大腿部分の神経痛が出現し、買い物すら困難な状態となった為に近くの整形外科で内服薬やリハビリが行われました。しかし一向に改善が無いことから8月17日に当院を受診されました。
診察と検査結果
身体診察では、脊椎性の神経痛でありMRI検査を行うと第4腰椎のすべり症と脊柱管狭窄症の合併を認めました。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
椎間板造影検査で椎間板損傷の部位を患者様と一緒に確認した上で、ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。
軽い損傷であり、椎間板の容量も50%以上保たれていた事から治療時間は15分程度でした。
術後
椎間板終了後は1時間程度ベッド上でお休みいただき、治療の内容を説明させて頂き帰宅していただきました。早ければ1ヵ月程度で症状の改善が期待できると考えます。
※治療効果は個人差があります。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
腰椎すべり症
腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。