患者様の情報

70代 女性

疾患・症状


患者様の状態

ご本人様は10年以上ご主人様の介護をされていましたが、昨年末にご主人が他界され、現在はお一人で生活をされています。もともと腰痛を自覚されていましたが、1月頃より悪化し、自宅の家事も困難となられたため当院を受診されています。また、ご主人の介護を成されていた経験から、他人の世話になることは絶対に避けたいと希望されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査となります。第2腰椎から第1仙骨までクッションである椎間板が変形しており、椎間板ヘルニアと診断致しました。また足の神経の通り道も狭くなっており、脊柱管狭窄症と診断致します。


施術内容

DST(ディスクシール治療)

椎間板に対して精密検査を行い、DST(ディスクシール治療)を行いました。

治療風景①

今回は部分麻酔だけで治療を行っています。お一人で来院されましたので、鎮静剤は希望されませんでした。

椎間板に対して精密検査を行っているところです。MRI検査などでは見えない損傷が明瞭に映し出されています。黒く映っている損傷部分にDST(ディスクシール治療)を行っています。

治療前後のレントゲン写真

治療前後のレントゲン写真です。左側が治療前、右側が治療後となります。治療時間は17分でした。1時間後に帰宅していただいております。


院長の一言

「他人の世話にはなりたくない」言い換えれば、他人に迷惑をかけないともとれます。私も常々子どもに「他人に迷惑をかけないように行動しなさい」と口を酸っぱくして言い聞かせていますが、なかなか上手くいきません。

阪神

さて、阪神タイガースの沖縄キャンプオープン戦は残念な結果となっておりますが、大切なのはシーズン戦ですから、気持ちを切り替えて応援を頑張りたいと思います。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。