患者様情報

60歳代・男性

病名


治療当時の状態

腰痛と左足の坐骨神経痛でゴルフが出来なくなり、令和4年1月に当院を受診され、脊柱管狭窄症に対してディスクシール治療を施行しています。令和6年2月1日に長期の海外旅行を前に検診目的で当院を受診されています。


治療箇所のMRI比較

治療前

治療前MRI

治療前(令和4年1月)のMRI写真です。特に第2腰椎から第4腰椎までの3箇所の椎間板付近で神経障害が目立ちます。脊柱管狭窄症と診断されます。

治療後

治療後MRI

治療後(令和6年2月1日)のMRI写真です。治療後2年経過しておりますが、明らかな画像上の悪化はなく、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛の症状は改善がみられています。


治療後経過

ディスクシール治療後は数ヵ月で腰痛と坐骨神経痛が消失し、すぐにゴルフを再開されていたそうです。約2年経過しておりますが、症状の再発もなくゴルフを楽しまれています。順調と言えますが、MRI写真を比較すると皮下脂肪が増加しており、食事制限が必要であることをご説明いたしました。


院長の一言

本日ご紹介した患者様からは「もう一度治療をしたら、もっと良くなるのか?それなら治療したい」とご質問頂きました。私としては症状がない状態での追加治療はさほど意味をなさないと考えており、「追加治療の必要性はありません」とお答えさせて頂きました。
ところで明日2月3日は節分ですが、家族から神社で福豆を買ってこいと指令を受けておりますので今日は急ぎ帰りたいと思います。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。