患者様の情報

40代 男性

疾患・症状


患者様の状態

35歳頃より腰痛発作が出現するようになられています。年に数回の発作でしたが徐々に頻度が増加するようになり、最近では中腰での作業などは困難を極めるようになられていました。スポーツも楽しめない状態である事から、今回当院を受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第4腰椎と第5腰椎および第1仙骨の間にある椎間板が変形しており容量も少なくなっています。椎間板変性症椎間板ヘルニアと診断致しました。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板を検査し治療方針を決定する事に致しましたが、椎間板の容量が減少している事から繊維輪の損傷が強く疑われました。

治療風景①

鎮静剤を使用して治療を開始しております。最近は鎮静剤を希望される患者様が増えてまいりました。

治療風景②

腰椎の変形はほとんどありませんでしたので、椎間板へのアプローチは容易でした。

椎間板の損傷を検査しているところです。損傷部分が黒く映し出されました。治療時間は17分ほどでした。


院長の一言

本日の治療患者様において、局所麻酔の影響で一時的に足に脱力が生じてしまう事例が発生いたしました。まれに起こる現象ではありますが、足の脱力は麻酔効果が消失するまで続きますので、約2時間をベッドで安静にしていただく事になってしまいました。申し訳ございませんでした。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。