患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

4年ほど前より腰痛と共に両足にしびれが出現する様になられました。長時間の立位動作で症状が悪化する状態であり、スポーツが出来ない様になってしまわれました。近くの整形外科では脊柱管狭窄症と診断をされ、内服での治療を行われるも効果が乏しいため当院を受診されています。


診察と検査結果

治療風景①

腰のMRI検査ですが、第2腰椎から第1仙骨の間にある椎間板が明らかなに薄くなっており、変形も伴っています。同時に足の神経も圧迫を受けており脊柱管狭窄症と診断されます。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板周囲の炎症と椎間板機能を改善させることで脊柱管狭窄症による神経症状の改善を図りました。今回は椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に対してDST法(ディスクシール治療)を行いました。

治療風景②

局所麻酔を行いました。皮膚の麻酔は3秒程で終了しますので一瞬です。

治療風景③

椎間板の位置を確認しつつ治療用の管であるNST針を進めていきます。レントゲン透視装置を用いて、位置に誤りがないことを確認しています。

椎間板を検査しております。椎間板の損傷部位を映し出してDST(ディスクシール治療)を行いました。治療時間は16分でした。


院長の一言

本日は当院の医療センタービル7Fでエアコンが故障する事態が発生しました。幸い患者様が利用される階ではなかったのですが、スタッフルームの気温が30度を超える状態となり、仕事ができる環境ではなくなってしまいました。エアコンが無い時代にはどのように仕事や生活をしていたのでしょうか……。文明の大切さを思い知った1日でした。
さて阪神タイガースは4連勝致しましたので優勝マジックは24となりました。本日は試合がありませんが、明日から巨人とのカードが控えており楽しみにしております。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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