患者様の情報

30代 女性

疾患・症状


患者様の状態

10代の頃より腰痛を自覚されていましたが、20歳の時に左足に坐骨神経痛が出現する様になりました。リハビリや内服薬で様子を見られていましたが、今年に入り神経痛が悪化され、最近ではお仕事も出来ない状態になられたため当院を受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第5腰椎と第1仙骨の間にある椎間板に変形が見られ、椎間板ヘルニアと診断されます。また椎間板の容量も50%以上に低下しており慢性的に椎間板障害が持続している状態と推察されます。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

椎間板の損傷部位を治療しヘルニアの改善を図りました。

治療風景①

今回は鎮痛目的で吸入麻酔を使用しております。鎮静と鎮痛作用があるため治療中の不安を取り除く事ができます。

治療風景②

治療用の管を椎間板まで挿入しているところです。椎間板の容量が減少している事からピンポイントで椎間板の隙間を狙う必要がありました。

椎間板を検査したところ動画の様に黒く映る部分があり損傷部位が判明しております。治療時間は14分程でした。


院長の一言

本日は石田副院長が休診でしたので、私が一人で診療を担当致しました。治療が4件あり、診察も予約で埋まっておりましたので大変忙しい一日となりました。いよいよプロ野球ではCSファーストステージが開幕致します。阪神タイガース的には広島カープの勝ち上がりを希望しますがどうでしょうか。週末は広島カープの応援をしたいと思います。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。