患者様の情報

30代 男性

疾患・症状


患者様の状態

12年前からぎっくり腰を繰り返されていましたが、社会人バスケットボールのチームに所属されておられ手術などはせずに保存的治療で様子を見られていました。現在は社会人チームでコーチをされているのですが、今年の8月ごろより坐骨神経痛が出現する様になり、ご友人の紹介で当院を受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが第5腰椎と第1仙骨の椎間板の容量が50%程度まで低下しており椎間板も神経側に飛び出している状態です。脱出型ヘルニアと診断致しました。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板の損傷部位を造影検査で特定し修復治療を行いました。

治療風景①

今回は鎮静剤を使用しております。笑気麻酔ではなく静脈麻酔を用いて完全に寝ていただいた上で治療を開始いたしました。

治療風景②

治療用の管を椎間板まで挿入しております。骨盤の傾きが強い為に治療用の管はNST針を用いるとともに形状を大きく変形させています。

椎間板の造影検査ですが、損傷部位が映し出されています。治療箇所が判明しました。治療時間は17分でした。


院長の一言

今年に入りご紹介を受けて当院を受診される患者様が増えてまいりました。本日も5名の治療患者様の内3名がご紹介での治療となっております。以前はご紹介患者様に対して緊張する事がありましたが、最近では緊張する事も無く対応できております。さて阪神タイガースのCS(クライマックスシリーズ)ファイナルの相手が決まりました。ご存知の通り広島カープさんです。10月18日(水)は休診日ですので、甲子園に行ってまいりたいと思います。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。