患者様の情報

60代 女性

疾患・症状


患者様の状態

10年前より右坐骨神経領域のしびれを自覚されるようになりました。近くの整形外科では脊柱管狭窄症と診断をされましたが、積極的な治療がなく我慢されていたようです。しかし、歩く度にしびれが出現する状態であり、改善の余地があるのであれば治療する事を希望されたので当院を受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第2腰椎から第5腰椎まで椎間板の容量が50%以上低下しており、変形も伴っています。また足の神経の通り道である脊柱管も狭くなっており、第4腰椎にもズレが見られます。脊柱管狭窄症腰椎すべり症と診断されます。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板を検査し治療する事でしびれの改善を図りました。

治療風景①

患者様は治療方法にご興味があられ、検査の様子をご覧になられるとの事でしたので鎮静剤を使用せず、覚醒した状態で治療を開始しております。この写真では局所麻酔を打っているところです。

治療風景②

局所麻酔量は多めに使用しております。

治療風景③

患者様に椎間板検査のご説明をしているところです。

椎間板の損傷部位を映し出しています。黒く映った部分が損傷部位になります。治療時間は16分程でした。


院長の一言

小学校の運動会

週末は小学生の長女の運動会に行ってまいりました。小学生たちは元気いっぱいで走り回っておりました。私は45歳で体力的にも自信のある方ですが、とても小学生の運動量を維持する事は出来ないと思います。日々の積み重ねが大切だと思い本日から電車通勤(座椅子を使用しない)を始めております。毎日コツコツと頑張っていきます。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


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腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。