患者様の情報

70代 男性

疾患・症状


患者様の状態

20年以上前より腰痛を自覚されておられましたが、6年前に坐骨神経痛が出現したことから外科的手術(除圧術)を行われました。手術後に坐骨神経痛の改善はありましたが、腰痛が悪化し、日常生活に支障が生じる状態になられた事から当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが複数の椎間板が損傷し潰れている状態です。足の神経も軽度圧迫を受けており脊柱管狭窄症も疑われます。


施術内容

DST法

損傷している椎間板5箇所(L1/2、L2/3、L3/4、L4/L5、L5/S1)を検査し、治療を行い腰痛の改善を図りました。

治療風景①

5箇所の椎間板を治療する予定でしたので局所麻酔を十分に使用しております。

治療風景②

治療用の管を挿入しているところですが、骨の変形も強く管を大きく変形させる必要がありました。

治療風景③

椎間板の状態を検査しているところです。

検査の動画です。検査終了後に椎間板治療を行いました。治療時間は20分でした。


院長より一言

昨日、レントゲン透視装置の管球交換を行いました。レントゲン透視装置は椎間板治療に必須の機材ですが、メンテナンスが必要で2年毎に管球を交換する必要があります。管球は非常に高価であり、壊れない様に注意して使用しておりますが、管球は自然に劣化していきます。管球を交換をしないとレントゲン装置自体が動かせない状態になりますので、定期的な交換が必須となります。患者様に最良の治療を提供するため、治療技術の研鑽だけでなく医療機材においても細心の注意を払ってまいります。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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