患者様の情報

70代 男性

疾患・症状


患者様の状態

30歳頃より腰痛を自覚されており、近くの整形外科では椎間板ヘルニアと診断され保存的に様子を見られていました。腰痛は徐々に悪化し、日常生活にも支障が生じるようになられた事から当クリニックを受診されておられます。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが4箇所の椎間板が飛び出した様な変形をしており、椎間板ヘルニアと呼ばれる状態になっています。伴って神経(馬尾神経)も圧迫を受け脊柱管狭窄症と呼ばれる状態になっています。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

損傷した椎間板4箇所(L2/3、L3/4、L4/L5、L5/S1)を治療する事で腰痛の改善を図りました。

治療風景①

今回は鎮静剤を使用し、ぼんやりとした意識の中で治療を開始いたしました。この写真は、治療用の管を椎間板まで挿入しているところになります。

治療風景②

第4腰椎と第5腰椎の椎間板では骨の変形があるため、治療用の管を特殊形状のNST針に変更しております。

椎間板を検査している様子です。この後椎間板治療を行ってまいりました。治療時間は19分でした。


院長より一言

本日は4件の治療を担当させて頂きました。昨日は「成人の日」で、気温も14℃と良い陽気でありました。私は読書が好きでして、ちょうど「百万石の留守居役」という歴史小説を読みふけっておりましたが、午後からは陽気に誘われ、奈良の大和郡山市にある大和民族公園へ散歩に行きました。森林と丘を持つ比較的広大な公園で人通りもそれほど多くなく、散策するにはちょうど良いところで英気が養われる1日となりました。この写真は大和民族公園内広場での一枚です。

大和民族公園内広場

治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。