患者様の情報

60代 男性

疾患・症状


患者様の状態

約10年前に椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛発作が出現されたことがありましたが、リハビリで良くなった後は坐骨神経痛発作が出現する事も無く経過されておられました。今年7月中旬ごろに坐骨神経痛が出現し、徐々に悪化するため当クリニックを受診されておられます。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、3箇所の椎間板に飛び出した様な変形を認め椎間板ヘルニアと呼ばれる状態です。幸い椎間板は潰れていません。


施術内容

PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)

椎間板内の圧力を下げ、椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛の解除を図る目的で腰部椎間板L2/L3、L3/L4、L4/L5の3箇所に対してPLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)を施行しました。

治療風景①

局所麻酔を行っているところです。ワクチン接種程度の痛みとなります。

治療風景②

治療用の管を椎間板まで挿入しております。間違いが起きない様にレントゲンで位置確認をしているところです。

治療風景③

この写真の様にイヤホンを装着してレーザー照射音を確認する事で、レーザー出力を調整しながら治療を行うことができます。

実際のレーザー照射の様子です。半導体レーザーにより安定した出力が得られています。
治療時間は17分でした。治療直後は腰に重たい感じが出現しておりますが、しばらくすると消失します。麻痺等は出現しませんのでご安心ください。


院長より一言

本日はインドネシア人の患者様にも治療をさせて頂きました。先日のブログでも記載させて頂きましたが、海外の患者様も渡航条件緩和により来院機会が増えております。逆に我々日本人も海外渡航の条件が緩和されているという事ですので、研修機会が増えて喜ばしい限りであります。来月には米国から治療目的の患者様も来院されます。円安の影響だと聞いていますが、忙しくなりそうです(汗)


治療法

PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)

治療期間

日帰り

治療費用

308,000円~473,000円(税込)

リスク・副作用

治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や、合併症などのリスクがあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。