患者様の情報

70代 女性

疾患・症状


患者様の状態

昨年10月頃より臀部から足にかけて神経痛が出現するようになられました。近くの整形外科で椎間板ヘルニア及び脊柱管狭窄症と診断を受けられ、ブロック注射などで様子を見られていましたが、改善が乏しいことから当クリニックを受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査では特にL3/4とL4/5の椎間板が潰れており、飛び出した様な変形(椎間板ヘルニア)が見られます。また神経の通り道も狭くなっており脊柱管狭窄症と呼ばれる状態になっています。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

腰部椎間板L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/Sの4箇所に対してDST(ディスクシール治療)を行い、神経症状の改善を図りました。

治療風景①

恐怖心が強くあられましたので、お言葉をおかけしながら、痛みが無いように十分に局所麻酔を使用し治療を開始しております。お話しながら麻酔を行いますと、ほとんど痛みを自覚されませんでした。

治療風景②

治療用の管を挿入しているところですが、痛みの自覚はほとんどございませんでした。

治療風景③

椎間板に対してDST(ディスクシール治療)を行っているところです。
治療時間は17分でした。患者様より「怖くなかった」とお言葉を頂きうれしく思いました。


院長より一言

最近は気温が下がり、早くも冬の訪れを感じてしまいます。私はスキーが趣味で、毎年長野県にある戸狩温泉スキー場に出向いております。昔はジャンプ台などを見つけては飛んだりして遊んでいましたが、ここ数年は万一事故をした場合のことを考え控えております。責任のある立場になり、無茶が出来なくなってしまいました。
ちなみに戸狩温泉スキー場では、ペンディクトンという焼きカレーのお店がお勧めです(焼きカレーとにんにく飯が特におすすめ)。また戸狩温泉スキー場は長野県飯山市にありまして「うなぎの本多」も有名です。なんだか飯山市の宣伝みたいになってしまいました(笑)。充実した冬を迎えられるよう引き続きしっかりと仕事をしてまいりたいと思います。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰部脊柱管狭窄症

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