患者様の情報

60代 女性

病名

  • 脊柱管狭窄症
  • 腰椎すべり症
  • 椎間板ヘルニア
  • 椎間板変性症

患者様の状態

2年程前より運動時に軽い坐骨神経痛を自覚されておられましたが、症状が軽いため様子を見られておりました。
しかし昨年8月頃より、徐々に坐骨神経痛としびれが強く出現する状態になられました。
近くの整形外科を受診され内服薬の処方が開始されるも効果が不十分であり、日常生活にも相当の支障が生じる状態に悪化されたため当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

腰のMRI検査ですが、腰を真横から観察しており、向かって右側が背中側となります。
腰は腰椎と呼ばれる比較的小さな骨が縦に並んで出来ており、腰椎と腰椎の間にはクッションである椎間板が存在しております。
また腰椎と椎間板の傍には足の神経が通っており、神経の通り道を脊柱管と言います。
このMRI検査では4箇所の椎間板が黒く映っており、椎間板の容量も減少しています。
また脊柱管も狭くなっており、脊柱管狭窄症と呼ばれる状態になっております。


施術内容

DST法

損傷した椎間板を検査し、DST(ディスクシール治療)を行う事で腰椎の安定性を改善させ、脊柱管狭窄症による神経症状(坐骨神経痛)の解除を図りました。
今回は腰部椎間板L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/Sの4箇所にDST(ディスクシール治療)を行いました。

鎮静剤を使用し寝ていただいた上で、局所麻酔を用いながら治療用の管を椎間板まで挿入しております。
鎮静剤投与後20秒ほどで完全に寝ていただきましたので、患者様は記憶がございません。

椎間板の損傷部位を検査しているところです。

検査の様子ですが、明瞭に黒く映し出される部分があり、損傷部位となります。
すぐにDST(ディスクシール治療)を行っております。
治療時間は15分程度でしたが、患者様は痛みを自覚されることもなく無事に終了しております。


院長より一言

最近は医療材料費の値上げが続いており、抗生剤などは1.5倍の価格になっております。
当院の椎間板治療に使用する薬剤に関しては、何とか対応をしており、患者様への負担増にならない様に対策しております。
実際にPLDD等は、医療材料を大量発注することで価格を下げるなどの努力はできるのですが、海外の治療に関しては、価格を下げる事が難しくなっております。
いずれにせよ患者様への負担が増えない様に努力してまいります。

この記事の著者

この記事の著者:野中康行院長

NLC野中腰痛クリニック院長野中 康行

2002年川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年ILC国際腰痛クリニック開設、2020年医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年NLC野中腰痛クリニック開設。

治療実績:3,867件
(平均76件/月・2018年6月~2022年8月まで)


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脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


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腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。