患者様の情報
70代 女性
疾患・症状
患者様の状態
患者様は自営業をなされており、活発に運動やご旅行を成されている70代女性です。昨年10月頃より腰痛を自覚されるようになりました。お仕事には支障はない程の腰痛でしたが、ご趣味のゴルフが出来なくなってしまわれたことから、野中腰痛クリニック東京院を受診されています。
「楽しめない人生は意味が無い」との事から、本日、大阪院でディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っています。
検査
腰の骨(腰椎)を支えている椎間板が変形し潰れている状態です。また足の神経の通り道である脊柱管も狭くなっている状態です。椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症と診断致しました。
治療
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
北米で行われているディスクシール治療(Discseel® Procedure)では、腰痛改善率と治療後の運動機能の改善率が高い事から、患者様のご希望に対して有益であると判断し推奨いたしました。
本日は、私が担当した3件の治療全てで鎮静剤を使用しております。鎮静剤は残留することが無いため、遠方からの患者様でも日帰りが可能となっています。
MRI画像では、第4腰椎と第5腰椎の椎間板が完全に潰れているように見えますが、レントゲン透視装置ではわずかに隙間が確認されましたので、治療用の管(直径0.8mm)を挿入する事が出来ました。
Annulogram検査しているところです。椎間板の損傷部位が映し出されており、ディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行っております。治療時間は14分でした。患者様は治療終了と同時にお目覚めになられています。
院長の一言
3月21日から23日まで、新潟県で開催された日本再生治療学会に参加してまいりました。東海大学医学部の先生と懇親会でお話をさせて頂き、当院で行っている椎間板治療について非常に興味を持っていただきました。特に北米で保険認定された治療であることに驚かれており、私よりDr.kevin Pauzaの連絡先をお伝えさせて頂きました。
日本一長い新潟県の信濃川です。我々も腰痛治療で日本一になれるように頑張りたいと思います。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。