患者様情報
30歳代・男性
病名
治療当時の状態
令和5年11月に海釣りで転倒したあとから坐骨神経痛が出現。元々喘息できむら内科クリニック(姫路市飾磨区)に通院中であり、院長の木村研吾先生より当院を紹介され、受診されました。
治療後の経過
検査の結果、第5腰椎と第1仙骨の椎間板ヘルニアと診断致しました。坐骨神経痛により歩行もままならない状態である事からPLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)を施行しております。
治療箇所のMRI比較
治療前
治療前(令和3年11月)のMRI写真です。第5腰椎と第1仙骨間で椎間板ヘルニアを認めます。神経周囲での炎症により坐骨神経痛が出現していると判断いたしました。
治療後
治療後(令和6年2月1日)のMRI写真です。椎間板ヘルニアの改善を認めています。
治療後経過
治療後2週間ほどで坐骨神経痛は半減し、12月初旬より仕事復帰されていました。クリスマスシーズンには海釣りにも行けるようになり、正月頃には症状は消失していたとの事でした。本日は会社に提出する診断書を作成する目的で受診されています。
院長の一言
きむら内科クリニックの木村研吾先生は私の後輩にあたりますので、患者様の治療経過に関しては個人的にかなりのプレッシャーがありました。治療成功率は90%以上とは言え、改善が不十分に終わる事もあるからです。もちろん紹介状の在る無しで治療成績には影響はしませんが、後輩の手前もあり「ほっとした」一日となりました。
治療法
PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)
治療期間
日帰り
治療費用
308,000円~473,000円(税込)
リスク・副作用
治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や、合併症などのリスクがあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。