患者様の情報

40代 男性

疾患・症状


患者様の状態

約3年前にディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行った方です。当院での治療後は腰痛と坐骨神経痛が改善し、運動も問題なく行えるようになられていましたが、半年ほど前からウエイトトレーニングをされたところ腰部に違和感が出現する様になられました。日常生活は問題ないレベルなのですが、トレーニングの際には鈍痛が出現するため再診となりました。またご家族も当院で治療を受けられております。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、3年ほど前に第3腰椎から第1仙骨まで3箇所の椎間板に対して治療を行っております。ご本人様と3年前のMRI検査を比較し、ヘルニアの吸収や椎間板終板炎の改善を確認いたしましたが、おそらくウエイトトレーニングによりMRIに映らない程度の椎間板損傷が出現した可能性が考えられました。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

椎間板を検査して新たに損傷が生じていないか確認し、治療ができるようであれば追加で治療を行う方針と致しました。

治療風景①

背中に局所麻酔を行っているところになります。ご本人様より治療はお任せするとのお言葉を頂きましたので鎮静剤で寝ていただいております。

治療風景②

3年前のDataを確認しながら治療用の管の種類を選択し挿入致しました。

椎間板を検査したところ、わずかな損傷が確認されましたのでディスクシール治療(Discseel® Procedure)を追加で行っております。治療時間は14分でした。


院長の一言

当院で治療をされ、症状が改善していたとしても過度の負荷をかけてしまうと一部症状が再燃する事もあります。稀ではありますが何事もやりすぎは注意が必要です。
台風が近づき湿気も上昇中ですが、体調に気をつけてお盆休みを乗り切りたいと思います。(お盆休みは家族サービスに終始させていただく予定です)


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰椎すべり症

腰椎すべり症

腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。