患者様の情報

80代 男性

疾患・症状


患者様の状態

数年前に脊柱管狭窄症に対して脊椎固定術を行われました。手術後は坐骨神経痛の改善があり、日常生活も問題なく送っておられましたが、最近になり坐骨神経痛が再発するようになりました。近くの整形外科では隣接椎間障害から脊柱管狭窄症が再発していると指摘され、2度目の固定術を勧められましたが年齢的な問題もあり、日帰り治療を希望され当院を受診されています。


診察と検査結果

レントゲン

腰のレントゲン検査ですが、第4腰椎と第5腰椎間にボルトが固定されています。そのため上下の腰椎に負担が増加し、第3腰椎と4腰椎、第5腰椎と第1仙骨で椎間板が損傷している状態です。この様な状態を隣接椎間障害と言います。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

損傷している椎間板を修復治療し、神経周囲の炎症を改善させる事を目的に椎間板3箇所(L2/L3、L3/L4、L5/S1)に対してDST(ディスクシール治療)を行いました。

治療風景①

山崎医師と私(野中)の2名で治療を行いました。

治療風景②

椎間板が潰れている事とボルト固定されている事から治療用の管は汎用性の高いNST針を使用しています。

椎間板を検査しているところですが、予想通り椎間板部分の損傷が確認されましたのでDST(ディスクシール治療)を行いました。治療時間は21分でした。


院長の一言

午後の外来に3年前に椎間板治療をさせて頂いた患者様(80代女性)が受診されました。7月中旬に旅行先で腰痛発作が出現したあとも痛みが続いている為です。検査を行ったところ、第1腰椎に圧迫骨折が確認されました。御高齢でもあられ骨粗しょう症が関与しているとご説明し、痛み止めで様子を診させて頂いております。当院で治療をなされた後も無理をなされると腰痛が再燃する事がありますので注意が必要です。

昨日、阪神タイガースはDeNAに敗れ連敗を喫してしまいました。広島カープは勝利しておりゲーム差は5.0と肉薄しつつあります。ドキドキを楽しみに変えて応援を続けたいと思っています。本音【くやしいーー】


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。