患者様の情報

80代 女性

疾患・症状


患者様の状態

以前より腰痛を自覚されていましたが、生活に支障がなく様子を見られていました。しかし、数年前より腰痛が悪化しはじめたため近くの整形外科で治療を行われるも改善がみられず、最近では歩く事もままならない状態となられたことから当院を受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、複数の椎間板で厚みが無くなっており変形も伴っています。椎間板変性症椎間板ヘルニアと診断致します。また腰椎のアライメント(配列)もズレが見られ、変形性腰椎症と判断いたしました。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

椎間板周囲に生じている炎症と椎間板機能を改善させることで腰痛症状の緩和を図りました。今回は椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L3/L4、L5/S1)を治療しております。

治療風景①

患者様にはうつ伏せに寝ていただき、鎮静剤を使用しながら治療用の管を椎間板まで挿入してまいります。

治療風景②

レントゲン透視装置で治療用の管と椎間板の位置関係を確認していきます。

治療用の管の位置はこの様に動画で確認できますので神経損傷や血管損傷は起こりえません。治療時間は18分程でした。


院長の一言

新大阪で開業してから6年になりますが、初めて個人的に夏季休暇を取ることに致しました。石田副院長および山崎治療担当医また笹山医師と富岡医師の助けもあり2日間お休みをいただきます。7月31日と8月1日に関してはブログの更新もできませんが思い出を作ってきたいと思います。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。