患者様の情報

80代 男性

疾患・症状


患者様の状態

15年前より腰痛発作を繰り返されていました。当時は安静にすると症状が改善する状態でしたが、1年前から歩く度に腰痛と両足にシビレが出現するようになりました。最近では手押し車か両手で杖を突かなければ歩けない状態になり、当クリニックを受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第2腰椎から第5腰椎までの椎間板が潰れており変形も伴っています。椎間板変性症椎間板ヘルニアと診断されます。足の神経も一部圧迫を受けており脊柱管狭窄症を合併しています。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板に対して検査を行ったところ、椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)に損傷が見られましたのでDST(ディスクシール治療)を行いました。

治療風景①

治療室に入室した後にうつ伏せに寝ていただきました。

治療前に腰のレントゲンを撮影しているところです。骨の変形程度を最終確認するためです。

治療風景②

椎間板に治療用の管を挿入するため、腰のレントゲン画像を確認しているところです。

治療風景③

治療用の管が椎間板まで到達したあと椎間板を検査しているところです。

椎間板を検査している動画になります。検査終了後にDST(ディスクシール治療)を行っております。治療担当は石田副院長で、治療時間は18分でした。


院長の一言

まもなく新大阪で開院してから6年目に入ります。その前は奈良県の青藍病院で腰痛治療を5年程しておりました。振り返ってみてもあっという間の10年でした。人生とは以外に短いものだと思いますし、人生は一度きりです。腰痛や神経痛にお悩みの患者様に少しでも楽しく過ごしていただけるように診療に励んでおります。腰痛に対する日帰り治療件数は年間1,000件を維持しており、日本一の治療件数だと思います。6年目も頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


椎間板変性症

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椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

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