患者様の情報

70代 男性

疾患・症状


患者様の状態

50歳の頃から腰痛を自覚されるようになりましたが、特に病院にも行かれず様子を見られていました。50代後半になると両足にしびれと神経痛が出現するようになり、近くの整形外科を受診されたところ椎間板ヘルニアと診断をされ、リハビリ等で様子をみられていました。最近では神経痛が強く歩く事もままならなくなり、当院を受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、明らかに潰れている椎間板が2箇所あり変形も伴っています。腰椎にもズレが生じており腰椎すべり症と診断されます。なお椎間板容量は50%以上低下している状態です。


施術内容

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

損傷した椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)対してディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行いました。

治療風景①

今回鎮静剤は使用しませんでした。局所麻酔を行っていますがほとんど痛みは感じられませんでした。

治療風景②

骨のズレがあるため治療用の管も特殊形状であるNST針に変更しております。

椎間板を検査しておりますが、黒く映し出される部分が損傷部位となりディスクシール治療(Discseel® Procedure)を行う箇所となります。治療時間は17分でした。局所麻酔が良く効いており、ほとんど痛みは自覚されませんでした。


院長の一言

先日インドから治療を受けに来られた歯科医師の先生が本日帰国されました。帰国前にわざわざ当院にご挨拶に来られ、パンフレットを持って帰られました。ユニークな先生でした。
さて、昨日の阪神タイガースは中日ドランゴンズに3連戦で勝ち越しを決めまして、私自身も少し調子が良いように感じています。笑
本日からは巨人戦となりまうが熱くなりそうです。


治療法

ディスクシール治療(Discseel® Procedure)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


腰椎すべり症

腰椎すべり症

腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。


椎間板変性症

椎間板変性症

椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。


坐骨神経痛

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。