患者様の情報

40代 男性

疾患・症状


患者様の状態

14年前に階段から滑り落ちた後から慢性的な腰痛を自覚されるようになりました。歯科医師としての仕事では、前屈になり捻るような姿勢を保持する必要があるため、仕事にも支障が生じる状態でした。最近になって両足にシビレが出現するようになり、地元の病院を受診したところ椎間板ヘルニアと診断されています。アメリカのパウザ医師にDST(ディスクシール治療)を相談されたところ、日本でも治療ができる事をお知りになり来日されました。(英語での会話が可能であられます)


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが第3腰椎と第4腰椎の間にある椎間板の容量が低下しており、椎間板ヘルニアと呼ばれる変形も伴っています。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

椎間板を検査したところ損傷が1箇所(L3/L4)認められましたので、DST(ディスクシール治療)を行っております。

治療風景①

通訳を介してご説明をしながら部分麻酔を行いました。ご本人様より治療中の様子を見たいとご希望がありましたので、鎮静剤は使用しませんでした。

治療風景②

治療用の管は問題もなく椎間板に到達しております。

治療風景③

患者様に椎間板検査の様子を説明しているところです。ここでは石田副院長が英語で説明を行っております。

椎間板検査の動画です。損傷部分が特定されましたのでDST(ディスクシール治療)を行っております。治療時間は16分でした。インド人の患者様も日本人の患者様も治療方法に差異はありません。


院長の一言

当院でもインドから来日される患者様は少ないのですが、中東の患者様からお問い合わせはよくいただいております。ヨーロッパや北米でも椎間板治療は出来ますが、当院の特徴として治療件数が圧倒的に多い事と海外と比較して費用が安い事(円安の影響もあります)が挙げられます。治療成績も他施設と比較しても良い事や遠隔相談ができる事も特徴でしょう。インドからの患者様は、本日のうちに京都旅行に行かれるそうで羨ましく思いました。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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