患者様の情報

50代 男性

疾患・症状


患者様の状態

40代の頃より腰痛は自覚されていましたが、お仕事もゴルフも十分可能であられましたが、今年に入り左足に神経痛が出現する様になり、100mも歩けない状態になられました。近くの整形外科を受診されたところ、脊柱管狭窄症と診断され、内服薬での治療が開始されましたが改善が乏しく、長男様と約束されたゴルフが出来ない事から当クリニックを受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが第4腰椎と5腰椎の間の椎間板が黒く映っており、変形しています(椎間板ヘルニア)。また第4腰椎はずれており、腰椎すべり症と呼ばれる状態になっています。足の神経も圧迫をうけており、脊柱管狭窄症の合併を認めます。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

神経症状の改善を図るべく第4腰椎と第5腰椎の間にある椎間板に対してDST(ディスクシール治療)を行いました。

治療風景①

治療中の様子をご覧になるため局所麻酔のみで治療を開始しております。

治療風景②

椎間板の外縁を検査できるように管の位置を微調整しているところです。

治療風景③

患者様に椎間板の損傷部分を説明しているところです。

椎間板を検査している様子です。この後DST(ディスクシール治療)を行っております。治療時間は12分でした。治療終了後より坐骨神経痛は50%程度改善を認めております。


院長の一言

本日はオーストラリア国籍の患者様にも治療をさせて頂きました。当院は新大阪駅前にありますが、最近は外国の方も相当増えてきており、新大阪駅構内も賑やかで2019年頃に迫るのではないかと思います。まもなく中国からの入国ビザも緩和されると聞いており、大阪にも観光客が多数訪れるのではないかと思われます。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


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