患者様の情報

60代 女性

疾患・症状


患者様の状態

15年ほど前より足先に痛みを自覚されておられましたが様子を見られていました。最近になり左足全体に痛みが出現するようになりました。神経痛は徐々に悪化し、休まれている時にも痛みが出現するため当院を受診されています。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査ですが、第4腰椎と第5腰椎の間にある椎間板が飛び出した様な変形をしています。また第4腰椎は少し前方にずれており、腰椎すべり症と呼ばれる状態になっています。その他、足の神経も圧迫を受けており脊柱管狭窄症と呼ばれる状態です。


施術内容

DST法(ディスクシール治療)

検査により椎間板の状態を評価し、損傷部位4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S1)を治療しました。

治療風景①

患者様にはうつ伏せに寝ていただきます。

治療の前に複数の方向からレントゲン透視装置を用いて腰の状態を確認しているところです。

治療風景②

局所麻酔で痛みを取り除いていきます。

治療用の管から椎間板の損傷部位を確認しているところです。この後に椎間板治療を行いました。治療時間は18分でした。治療後2時間で歩いて帰宅していただきました。


院長より一言

医療法人化に向けての資料や契約を纏めておく時間が無く困っていたのですが、本日は石田貴樹医師が治療を担当しましたので空いた時間に契約書の見直しをすることができました。医療法人に昇格しますと、大きな責任が理事長にかかります。それこそ、診療行為から税務問題においても最終責任を取ることになりますので、簡単な事務処理であっても全てに目を通す必要があります。理事長職を全うする事もやぶさかではありませんが、本音を言えば一医師として診療だけをしていたい気持ちもあります。


治療法

DST法(ディスクシール治療)

治療期間

日帰り

治療費用

1,320,000円~1,650,000円(税込)

リスク・副作用

治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰部脊柱管狭窄症

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腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。


腰椎すべり症

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腰椎すべり症とは背骨が前方や後方にずれてしまう疾患です。腰痛・足の神経障害の他に間欠性跛行(かんけつせいはこう)の症状を引き起こします。