患者様の情報
60代 男性
疾患・症状
患者様の状態
約2年前より腰痛を自覚されるようになられました。その後両足のふくらはぎ部分でシビレが出現するようになられ、検査をされたところ脊柱管狭窄症と診断されておられます。その後も症状の改善が無い事から当クリニックを受診されています。
診察と検査結果
腰のMRI検査ですが4箇所の椎間板に変形が見られます。特に第3腰椎と第4腰椎の椎間板と第4腰椎と第5腰椎の椎間板では変形が強く潰れた状態になっています。また足の神経も圧迫を受けており、しびれの原因になっていると考えられます。そのような状態と脊柱管狭窄症と言います。
施術内容
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
潰れている椎間板4箇所(L2/L3、L3/L4、L4/L5、L5/S)を含めて検査を行い、椎間板治療を行っております。
局所麻酔薬のみで治療を開始しております。部分麻酔に所要する時間は合計で数分です。
治療用の管は問題なく椎間板まで到達しました。レントゲン透視装置を利用しています。
患者様に椎間板の状態をご説明しているところです。治療の様子も見ていただきました。
椎間板を検査しているところです。この後4分程度かけて椎間板治療を行いました。合計治療時間は17分でした。2時間後に歩いて帰宅していただいております。
院長より一言
先月より、多数のインドネシア国籍の患者様が来院され、治療を行わせて頂いております。インドネシア国内のニュースで日帰り椎間板治療について話題に上ったようですが、どうも口コミの影響も多くあるようです。患者様には当然マスクを着用していただいておりますが、インドネシア国内と比較して厳格すぎるようで違和感がある様でした。コロナの第8波が広がっており、娘の小学校でも学級閉鎖が発生しております。私も感染予防に努め、ご迷惑をおかけしない様に診療にあたりますので、ご来院の患者様もご協力をお願いいたします。
治療法
ディスクシール治療(Discseel® Procedure)
治療期間
日帰り
治療費用
1,320,000円~1,650,000円(税込)
リスク・副作用
治療後2週間程度は一時的に症状が悪化する可能性があります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
腰椎椎間板ヘルニア
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腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症とは背骨にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなる疾患です。腰痛、足の神経障害や歩行困難などの症状を引き起こします。
椎間板変性症
椎間板変性症とは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が変形する疾患です。椎間板の変形により、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症やすべり症など様々な病気につながる恐れがあります。