患者様の情報

50代 男性

疾患・症状


患者様の状態

今年の8月に突然左臀部から太腿の裏側と外側にかけて痛みとしびれが出現するようになられました。近くの整形外科で内服薬での治療を試まれましたが、症状が消失せず当クリニックを受診されました。


診察と検査結果

MRI

腰のMRI検査では、第4腰椎と第5腰椎の間にある椎間板(L4/5椎間板)が、変形しており、神経の傍で炎症が生じ、坐骨神経痛が出現している状態と推測されます。この様な状態を椎間板ヘルニアと言います。


施術内容

PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)

椎間板の厚みは十分に保たれており、PLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)を行いました。

治療風景①

治療開始前に局所麻酔を使用しているところです。

治療風景②

治療用の管を椎間板まで挿入しているところです。PLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)の場合は、ヘルニアの傍を治療する必要がある為に管の刺入角度がポイントになります。

治療風景③

PLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)を行っているところです。音を確認しながら治療をしています。

治療用の管と半導体レーザーを照射した際の動画です。レーザー治療中、患者様は痛みを感じられることはありません。治療時間は14分でした。午前中に治療を行い、昼前に帰宅していただいております。


院長より一言

先日、患者様より他院と比べて当院のPLDD(経皮的椎間板レーザー減圧術)の費用が安いのはなぜですか?とご質問を頂きました。PLDD治療の質を下げている訳ではないのですが、当院では医療材料のレーザープローブ(使い捨て)の納入に関して、中間業者を通さず工場から直接仕入れていますので費用削減が出来ております。元々PLDDは日本各地で行われており、レーザープローブも生産が盛んにおこなわれております。現在のところ供給面で問題はありません。今後も当院にとっての適正価格で患者様にご提供させて頂ければと思っております。


治療法

PLDD法(経皮的レーザー椎間板減圧術)

治療期間

日帰り

治療費用

308,000円~473,000円(税込)

リスク・副作用

治療を受けた後に今までになかった腰痛や痺れ、太ももに筋肉の張りを感じる場合があります。症状や状態により個人差がありますが、手術後1週間~1ヵ月程これまでになかった症状が一時的に続くこともあります。また外科的手術と比べると確率は非常に低くなりますが、治療箇所からの感染症や、合併症などのリスクがあります。


この記事の著者

医療法人蒼優会理事長・NLC野中腰痛クリニック院長:野中康行

医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行

2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任


腰椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニアとは背骨の間にある椎間板(ついかんばん)が外に飛び出し神経を圧迫する疾患です。坐骨神経痛、ぎっくり腰などの症状を引き起こします。


坐骨神経痛

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坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。