本日の外来では、30代の男性で椎間板ヘルニアによる腰痛で悩まれている方が受診されました。すでに病気のことは理解されておられ、PLDDかセルゲル治療かどちらかを検討されており、違いが判らなく悩んでおられたことから来院されています。なんで僕なのかというと動画などをご覧になられており、外来予約をされたとのことでした。
たしかに、セルゲル法というのは日本独自の名前であり、欧州ではディスコゲルという名称が一般的なので調べにくいと思います。いずれにせよ、経験を交えて私が考えている違いを説明させていただきました。
治療の違い
| PLDD | セルゲル法 | |
|---|---|---|
| 成功率 | 腰痛に対して90%前後 | 腰痛に対して90%前後 |
| 効果の 持続時間 | 一般的に5~8年前後 | 一般的に5~10年前後 |
| リスク | 照射部位が固定 →リスク低 | 融解剤が漏れる可能性 →リスク中 |
| 費用 | 日本国内で材料生産 25~100万円 | 個人輸入120万円以上 海外なら50万~ |
その他、PLDDは複数回治療できることと多くの医療機関で行えるので、再治療や合併症時の対応などのすそ野が広いというメリットがあるとご説明しました。また、CIRSE(欧州心臓血管外科放射線科学会)のガイドラインでは、PLDDもセルゲル法(ディスコゲル治療)も椎間板ヘルニアに特化した治療であり、ご高齢に多い脊柱管狭窄症やすべり症、椎間板が高度に潰れてしまった症例には、禁忌とされていると説明しました。
まとめ
PLDDかセルゲル治療のどちらが合っているかは、患者様の考え方次第であり、それぞれの特徴をよく理解したうえで治療を検討されたら良いと思います。そのお手伝いは我々の責務ですから、いつでも相談してもらえればと思います。
院長の一言
東京ライフ
昨日から東京に来ておりますが、夜に出歩くこともなく、吉野家の牛丼+とん汁をかきこんで、DAZNでタイガース戦を応援しとりました。なんやら、家で長女のバイオレンスな言葉を投げつけられている方が、幸せなんちゃうやろか思いました。そんな趣味はあらへんけど……いや、知らんけど。

この記事の著者
大阪本院 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任、2025年:研修を経て10月に頚椎ディスクシール治療ライセンスを獲得