患者様の情報
30代 男性
疾患・症状
患者様の状態
2023年6月に繁華街を歩行中に車にはねられ腰部を強打されました。腰痛と坐骨神経痛を自覚されるようになり、病院で検査を行うも異常がないと言われ、リハビリなどで様子を見られていました。1ヵ月ほどで腰痛は改善したものの、坐骨神経痛が残っており、複数の病院で検査をされるも原因が不明であり、本日当院を受診されました。
検査
腰のMRI検査ですが、第4腰椎と第5腰椎にわずかに椎間板の変性は見られる程度であり、MRI検査では坐骨神経痛を証明するものは見当たりませんでした。
治療
DRT(椎間板再生治療)
北米で行われているAnnulogram検査を行ったところ、異常が発見されました。椎間板内の損傷部分が黒く映っています。損傷部分から炎症が生じる事が報告されており、坐骨神経痛の原因と考えられました。
損傷部分をピンポイントで治療しました。検査と治療までの時間は21分でした。
院長の一言
当院は、海外の治療法だけでなく、海外で行われている検査法も導入しており、従来は原因不明とされた腰痛や坐骨神経痛に対しても診断と治療が可能になっています。開業をしてからまもなく7年目に入りますが、引き続き国内外の患者様により良い治療を提供できるよう精進してまいります。
さて、昨日は我らが阪神タイガースは西武ライオンズに勝利し、連敗をストップし貯金1を獲得しました。久しぶりにビールを飲むことができて幸せな1日となりました。ありがとうタイガース。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などを原因とし、腰から下部の臀部や脚に痛みやしびれを感じる症状です。