本日は、野中腰痛クリニック東京院で診察を行いました。東京では日帰り腰痛治療を行っているクリニックも複数あり、診察させていただいた患者様も他の腰痛クリニックで診察を受けられている方もおられました。
私共は、国内で行われている日帰り腰痛治療法に対応しておりますので、他院で行われている治療法もすべて知っているのですが、患者様はどの治療法が最善なのかは知りません。そこで本日は、医師目線から見た、簡単な日帰り腰痛治療クリニックの見分け方をご説明したいと思います。
クリニックの見分け方
日帰り腰痛治療の方法は複数ありますが、治療法の違いを診察なしに、一般の方が理解することは非常に困難であり、治療法の違いから腰痛クリニックの良し悪しを判定することは困難です。
一般の方に理解できることは、複数の治療法があるということは、病気の状態に違いがあるということです。例えば、胃癌の初期であれば内視鏡だけで治療が可能ですが、進行すれば外科的手術が最善となるように、腰の日帰り治療でも、軽症から重症まで治療法が異なります。言い換えれば、正しい治療は重症度を調べないと不可能です。腰に関しては、レントゲン検査やMRI検査だけでは軽症なのか重症であるのかは推定はできますが、確定できません。重症度を確定するには、造影検査を行うことが必要です。
医師目線からすれば、治療直前に腰の造影検査(椎間板造影検査)を行っているクリニックは、お勧めできるクリニックだと言えます。精密検査なくして、正しい治療法を選択することが不可能であるからです。
以上より、日帰り腰痛治療クリニックの見分け方は、治療に先立って、椎間板造影検査をしっかり行っているかを電話でもよいので確認することだと思います。
椎間板造影検査を行っていないクリニック様に怒られるかもしれませんので、あくまで私見であることを強調させていただきます。
院長より一言
本日は東京出張ですが、診察では関西弁が出てしまいました。聞き取りにくいかもしれませんが、ご容赦ください。細心の注意を払っている取材でも、関西弁で話してしまうので、今後も標準語は無理だと思います。
治療法
DRT法(経皮的椎間板再生治療)
治療期間
日帰り
治療費用
1,430,000円~1,760,000円(税込)
リスク・副作用
治療後は内出血・腫れ・発赤・疼痛・かゆみ・変色・および圧痛が発生することがあります。ごく稀に椎間板の容量が増えたことによって周りの筋肉・関節や靭帯などの広がりにより筋肉痛や腰の違和感が出現することもあります。
禁忌事項
血液疾患に罹患中の方(血小板減少症、高度の欠乏性貧血など)、感染に伴う全身症状(発熱など)、癌・悪性腫瘍と診断され術後治療中の方は治療できません。
この記事の著者
医療法人蒼優会 理事長
NLC野中腰痛クリニック 院長野中 康行
2002年:川崎医科大学卒業・医師免許取得、2006年:神鋼加古川病院(現加古川中央市民病院)勤務、2011年:医療法人青心会郡山青藍病院(麻酔科・腰痛外来・救急科)勤務・医療法人青心会理事就任、2018年:ILC国際腰痛クリニック開設、2020年:医療法人康俊会開設・理事長就任、2021年:NLC野中腰痛クリニック開設、2023年:医療法人蒼優会開設・理事長就任